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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第44話 ちゃんとパンを作ってみよう

 ザクロさんにお礼がしたい。


 魔物だから、食事はちゃんとするだろうけど。内容についてはあまり触れない方がいいはず。


 蜘蛛系だから、雑食とか諸々についてとかね?



「ん~。せっかくだから、ピクニックついでにできるようなものがいいわね?」



 罠についてはなにもひっかかっていなかったし。狩りは今回服作りメインにしていたから、除外。


 けど、私たちには最強の食材があるわ。それはフーリスの葉!


 前回のハンバーグもとい、ピタパン風にハンバーガーも作ってはみたんだけど。


 今回は、もっとしっかりとしたパンを作ってみたいのよね? イーストとかがないから『もどき』には違いないけれど。



「なにか手伝えるか?」

「そうね。セルシスはこねる作業のときにお願いしたいわ」



 子どもの身体強化で作れなくもないけど、腕力の差はどうしたって出てしまうもの?


 レレンの粉、クルリの塩、リザーレの卵もどきを少し混ぜ合わせて。水分も水魔法でちょっと足してから、セルシスにこねこねしてもらう。ボウルの中で、ちょっと黄色い生地になったけどこれでいいわ。


 だいたいまとまったら、ザクロさんからもらった布のあまりで作ったガーゼで、しばらく放置プレイ。発酵待ちとも言うわ。



「一昨日のパンのように、すぐに食べれないんだな?」

「生地を休ませて、馴染むとふんわり美味しいものになるはずなんだけど」



 イースト菌とか酵母がないから、それっぽい『小麦もどき』でつくったものになるわね?


 でもまあ、なにごともチャレンジしないとわかんないから……つくってみるしかない。


 待っている間にハンバーグの方も作って、焼いておいてからパンの生地を見てみると。



『ふくらんでる~』

「たしかに。少しだけだが」

「これを軽く叩いて、中のガスを抜けば」



 あとは、分割して丸く形を整え。もう一回ガーゼをかけて休ませて……さらに、膨らんだら。合間につくってみた『オーブンもどき』で焼いてみるの!!


 炭を調達する周辺の地質の中に、鉄板づくりとかに必要だった鉄粉がたっぷりあったのよね? それを、セルシスと協力して鉄の塊にしてからオーブンのような形状変化にしてみたの!! 使い方は、仕切りの下で火魔法をガンガンに熱して、予熱は完了させる。あとは焼くだけ。


 ハンバーグで試してみたけど、いい焼き加減になったのよね?


 これで、素焼きに近いけどパンが出来るかどうかを確かめてみるのよ!!


 生地は天板もつくっておいたので、それに載せてリザーレの卵液を塗ってから……オーブンの中にイン。


 タイマーとかないけど、だいたいの勘で焼け具合をときどきみるしかない。前後を入れ替えるのも忘れないでおく。


 一度蓋を開けたときには、ちゃんとぷくっとふくらんだ生地が出来ていたわ!




「……素朴な色合いだな」

『これが、ぼくらのパン?』

「もうちょっと、焼くわよ~」



 待つこと、だいたい二分くらい。


 布のあまりで作ったミトンを持ち、天板を引き出せば……ほかほかした、『パンっぽい』料理が出来上がっていたわ!!


 卵液もどきを塗ったから、表面は少し艶々で焦げ目もいい感じ!!


 問題は味ね? と、これまた作っておいたトングで潰さないように網の上に乗せてから自然乾燥を促す。


 だいたい冷めたかな? ってところで、味見ようにひとつだけ三人でちぎって食べることにした。



「う~~ん。しょっぱいだけね」

「食べられなくは、ないが」

『この間のが美味しかったね?』



 やっぱり、砂糖がないとあんまり美味しいものには仕上がらなかったわ。なので、レシアム先生の探査の下、次目指すのははちみつとか砂糖の食材探しよ!!

次回はまた明日〜

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