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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第38話 作ってみたいのは『ハンバーグ』

 異世界に転生してから、この年齢になるまでいろんな『贅沢料理』は食べてきたけれど。


 どれもが冷め切っていて、まったくと言っていいくらい美味しくない。


 そんな中でも、『食べたい料理』が全然出てこないのに、いら立ちを覚えたことがあるわ。


 それは……前世、食べてきた中で最も好んでいた料理『ハンバーグ』!!


 ハンバーガーのパティも大好きなくらい、手づくり経験は自宅でもソロキャンプでも経験があるくらいよ!!


 それを、今回オークの肉がすっからかんになっちゃったから。無難な食糧確保が出来ているフーリスの葉で代用しようと決めたの!!



「……手伝えることはあるか?」

「あるわあるわ! 力仕事!!」



 セルシスもお腹が空いているからか、手伝う意欲が満々にあるみたい。


 なので、フーリスの葉をミンチにする方法を伝えると。自分のルチルクォーツの棒を牛刀っぽくして、即席まな板の上で叩いてくれた。初心者と思えないくらい手際がいいから、私はその間にほかの材料をピックアップ。


 卵もどきは、リザーレの中身。

 塩胡椒はクルリたちの粉。

 パン粉はないから、米粉っぽく使えるんじゃないかと思って。さっき収穫した『レレンの綿毛』って小麦粉もどきを。


 それぞれ、形状変化で作ったボウルに入れてよーくこねこねして。


 私の手じゃ小さいから、そこは操作魔法で大きくしっかりと成形してみれば。


 あとは鉄板で焼くだけ。パンも作ってみようかなと、水と混ぜただけの『ナン』みたいなのを即席で焼いてみた。



『いい匂い~』



 リビングスペースで待ってていたレシアムにも行き届くくらい、美味しい匂いが部屋に充満するのよねぇ? これは、たしかに耐えるのが抗えないくらいに美味しい予感がするわ!!



「あ、このパン。ポケットパンっぽく出来たのかも?」



 ナンの膨らみ加減を見てみると、そんな感じになったから……食べやすいように切り込みを入れて、焼けたハンバーグを差し込めば『ケバブ風』のハンバーガーに見えなくもない??


 これは、今後役に立つかもしれないわ!!


 フーリスの葉っぱの方をお皿っぽくしてみて、それぞれに完成したバーガーもどきを乗せて。


 席に着いてから食べてみると、やっぱり、フーリスは果実でもお肉と変わらない味わいだからか。しっかり味付けすると、粗挽き肉にしても立派なハンバーグになっていたわ!! ほかの材料もつなぎにして入れたから、ふんわりしっとりした仕上がり!!



「……熱いのに、やわらかい!」

「ハンバーグよ! これが!!」

『パンにこんな使い方があるなんてね? むむ、本当に美味しい~』

「オークの肉とかと合い挽きにしたら、もっとジューシーになるかもしれないわ!!」



 フーリスがアボカドのような食事向きの果実なら。


 オークとかほかの魔物肉はそのブレンドするメインにはちょうどいいかもしれない。


 今回はソースとかマヨネーズ。野菜もなしのハンバーガーもどきになっちゃったけど……フーリスが野菜っぽい扱いにもなるからちょうどいいかも。


 ルルクのコーヒーもどきを合わせて飲めば、舌を少し休ませてくれるあと味が堪らないわ~~。



「だったら、積極的に狩りはしなくてはならないな?」

「そうね? 罠猟だけじゃ効率悪いもの?」

「探査を使って、正確に位置を見つけようか?」

「私も出来るようになったから、いっしょに行くわよ?」

「……そうだな。別行動はあまりよくない」

「そんな弱そうに見える?」

「まさか。追っ手がここに来ないか心配なだけだ」



 実はそれ、今バーガーを食べ終えたレシアム先生がなんとかしてくれているのを知ったら……どんな反応をするかしら?


 自分は何故導かれたこととかを、審査されていたのかを知って驚いちゃうとか?


 とにかく、基本三人行動は決まったため。ゆっくり休んでから狩りに行くかどうかをまた話し合うのだった。

次回はまた明日〜

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