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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第31話 魔物を狩ってみたい

「ねぇ、試したいことがあるの!」



 それぞれお風呂を終えたあとの、シェルンのジュースを堪能しているときにだけど。


 昼間のうちに作ったダイニングテーブルに腰かけ、セルシスとレシアムに話したくて仕方なかったことを言うことにしたの。


 それは、もちろん!



『もしかして……魔物、狩り?』

「レシアム、大正解!」

「……不老の噂が偽りだと断定できそうだが。魔物の肉をか?」

「フーリスの葉も美味しいけど。基本的に味付き肉だから、別のを食べたいのよ」



 そこを、魚だけで我慢するのもよくないし。それなら、魔物とかの肉を調達した方が絶対いい気がする。


 この山小屋には魔物避けの結界は三人がかりで施したから、魔物は寄ってこないどころか近づいても来ない。


 なら、自分たちで捜索するしかないし、そこで狩りをするしかないもの。


 だけど、寝る前にひとつ、試したいことがあったのよね?


 それは、もちろん、『罠猟』!!


 木材と蔦で作った籠に、フーリスの肉を焼いたものを餌にして……離れたとこに仕掛けようっていう寸法なの!!


 ふたりにも見せてあげたら、『ほぉ』と感心してくれたわ!



「これを、仕掛けるのか?」

『マリンの前世で、使っていたのと近い感じ?』

「金属とかで使う方が強度は高いでしょうけど……ある材料だと、こんな感じかなって」

「……なら、俺の血で強化してみよう」



 セルシスの血、ルチルクォーツのそれは石の中に金属が混じっている特殊なモノ。


 それならたしかに、術式次第では木材とかをコーティング出来るかもしれないわ。


 指から血を滴らせ、さっ、と罠にふりかければ。木の色が銀色に変化していく様子がきれいっだった。



「おぉ! たしかに、固い」



 コンコン、と、音の鳴り方が木材のとは全然違う。これなら、中で暴れても問題ないかもしれない。ルチルクォーツの硬度は脆いラピスラズリよりは段違いに高いからね!!



「ところで、どこに設置するんだ? 川では目立つだろう?」

「この小屋から、そこそこ離れた場所がいいと思うの。結界もあるから、それなりにね」

『じゃ、ぼくが適当な場所に転移させようか? 場所は明日案内するし』

「お願いね?」



 と、魔法でシュン、と消えたのでどこかへと運ばれてしまった罠。


 翌日には……なにか引っかかっているのかしら?、と思わずにいられない。


 生のフーリスはともかく、焼いたそれはいい匂いを漂わせて罠に引き寄せられるはずだもの。


 それは明日のお楽しみってことで。


 寝て起きて、ご飯も軽く食べてからレシアム先生のご案内により、罠のあるらしい場所に到着したんだけど。



「わ~……」

「……かかって、いるな?」



 見るからに、魔物。


 しかも、モブキャラとしても知名度の高い、オーク。


 顔は全然可愛くないし、腐臭も漂っているから……調理するとしたら、ちゃんと浄化しないと食べられそうにないわね? 



『どうする? オークはそれなりに強い魔物の食用肉にはなっているけど』

「……私たちが食べても大丈夫?」

「そこが、問題だな。【宝石族】の伝承では毒扱いでしかない」

『汚れているだけで、毒ではないね? ぼくのような精霊も食べたことはあるよ?』

「だって、セルシス」

「……何事も。経験というなら」

「じゃあ、絞めるのは誰がやる?」

「……アルマリンに頼りっぱなしだからな。俺がやろう」

「討伐経験は?」

「狩りなら、ウサギやキツネ程度だが。大人の中に混じらせてもらっていた」



 それなら、この中では経験がある方ね? レシアムはだいぶ昔に食べたっきりだって言うし、ここは若い私たちがなんとかしなくちゃいけない。


 セルシスは魔法を使うようで、私とレシアムは少し下がって欲しいとお願いしてきた。



(どんな魔法を使うのかしら?)



 元神童の探査魔法や形状変化とかは見てきたけど。


 純粋な攻撃魔法を見るのは、これが初だから……期待が高まって、わくわくしてきちゃう。


 利き手の右に魔力を集めたセルシスは、それを罠の中でぐったりしているオークに投げつけるように構えを取った。



《魔を閉ざせ。撃ち抜け!》



 と、呪文みたいなそれを告げたら、ダンッ! と、強い振動が私たちの方まで伝わってきた。


 罠は壊れた形跡はないけど、金属の大きな棒みたいなのが貫かれているようなのが見えたわ。あれは……ルチルクォーツの支柱??



「アルマリン、レシアム。来ても大丈夫だ」



 止めを完了したみたいなので、言われたとおりに彼の横に立てば。なかなかにグロい光景だけど、紫の血が地面に広がってて、金属の支柱で貫かれたオークは絶命していた。



「血抜きも同時にしたの?」

「いや……単純に、貫いただけだが」

「豚の捌き方で、解体出来るかしら?」

「出来そう、なのか?」

「多分ね。猪とかは前世で解体したことはあるし」

『「イノシシ??」』

「豚に似た野生動物よ。こっちにいるかは怪しいけど……とりあえず、罠ごと持ち帰りましょうか?」



 なので、インベントリは私の方を使うことにした。


 滴った血は、痕跡になるかもしれないのでレシアムの炎で焼いてから周りの土で埋めることに。

次回はまた明日〜

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