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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第19話 清潔面を気にする

 新しく拠点を立てて、お城から脱出して約一週間。


 セルシスはともかくとして、ほかの捜索隊とかには私の足取りが見つかっていないのか……誰も到着しなかった。


 というか、セルシスは神童クラスだから思考能力が普通の大人以上に違うもの。


 私も扱いはされてても、そこは前世の記憶持ちだから。生まれたときから不釣り合いな精神状態だったのよ? よく、五年も耐えたってほめてもいいくらい。


 毛布から出て、レシアムがそばにいることを確認。彼はまだ眠いのかとぐろを巻いたようにして寝ていた。


 セルシスは隣の部屋で寝てもらっているから、私の寝顔とかは見られていない。十二でもそれなりにマナーは身に着けているから、外見はワイルドイケメンだけど分別についてはしっかりしてるの。


 インベントリからコームを取り出し、少し癖っ毛になっている長い銀髪を梳いていく。お手入れは嫌いじゃないけど、ひとつ問題が。


 私、一週間まともにお風呂に入っていないの!!


 それはセルシスもらしいけど!? 



(人外だけど? 汗かかないけど? 浄化の魔法できれいに出来たりはしてるけど? 気分的に……湯舟には浸かりたい!!)



 一日とか二日ならまだしも……一週間も、ドライタオルのようなケアだけできれいにしていたって、やっぱり精神的にはよくない。


 身体はさっぱりした感覚はあっても、それでもあったかいお湯に浸かって手足を伸ばしたい気持ちはあるの。お城にいた頃は、花風呂とか色々入らせてもらってたわ。贅沢だけど、少し離れたとこにメイドがいるからゆっくり浸かれなかったのよね? 子どもだからって理由もあったでしょうけど。



(仕切りは作った。レシアムは退室してくれるでしょうけど……ここで、お風呂?)



 桶とかは鉄板のように作ってきていないし、さすがに湯桶もくすねてきていない。残った木を加工して……隙間から湯が流れないように接着したら。


 あ、なんか出来るかも?


 朝ご飯食べたら、ふたりに言って協力してもらおう。


 湯舟作成して、ひとり占めなんてことはしないわよ? ちゃんとチームで動くからそこは共有したいもの。



「……風呂を、つくる?」

「使う時は別々よ? 浄化できれいにしても、気分的にさっぱりしたくない?」

「……一理、あるな?」

「ね? レシアムってお風呂入ったことある?」

『ぼくはないね? 水浴びも相当前にしたっきり』

「……毛はきれいよね?」

『土汚れにならない限りは、石だからね? そのまま』

「む~」



 それはそれで便利かもしれないが、湯舟のゆったり感を是非とも味わってもらいたいわ。


 セルシスは興味津々だったみたいだから、少しそわそわしてたけど。



「残りの木材で作れるのか?」

「サイズはセルシスが入れるくらいだから、大き目ね~? 作業部屋は、一旦そっちにしましょう」



 毛布を畳んできれいにしたままのセルシスの部屋に。


 木材を並べ、私のイメージしているサイズにカッティング。接着面はどうしようかになったけど、そこに使ったのはリザーレの水草。


 レシアム先生曰く、水を弾く効能があるから隙間に入れておくとお湯が漏れないかもって。


 試しに、底と側面の間にぎゅうぎゅうにしてから水を入れてみると……魔法の水でも、特に問題なく染み出たりもしなかった。これは、大発見だわ!!



「じゃ、ここは……セルシスが最初に入っていいわよ?」



 私がレディーファーストよろしくみたいな感じで言えば、セルシスが『何故?』みたいに目を丸くしちゃったのよね? なにかいけないことでも言ったかしら?



「……こういうときは、君が先では?」

「時間かかるもの。あとで借りる時にゆっくり浸かるわ」

「別に気にしないが」

「いいの。結界あるし、追っ手が来ても多少は防げるわよ? 私、武道には自信あるの」

「いや、その……レシアム?」

『マリンは変に頑固だから、言うこと聞いた方がいいよ?』

「あら、そこは失礼ね?」



 覗き見とかしないし、やることがほかにもあるから初回をお願いしているだけなのに。


 結局、私が先に入る意思がないと判断したのか。レシアムもついでと言うことで男二人でいっしょに入ってもらうことになりました。


 私がその間にするのは……今ある食材で作れるかどうかの検証よ!! 室内で火魔法を使っても、結界があるから火事になる心配ないから張り切りたいの!!

次回はまた明日〜

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