第107話 ヘアアレンジを楽しむ
「アルマリン? 髪が……」
『あんら? きれいになっちゃって〜〜』
拠点に戻ったら、皆にも髪のことはバレちゃうから正直に見せることにした。
完全な金じゃないけど、銀髪の変化を見て誰もが驚くでしょうね? キラキラなのは変わりないけど、これってかな目立つんじゃないかしら。魔法の操作について、ちょっと以上にアレンジしただけなのに身体の中でも『髪』だけに特徴が出るってどういうこと?? また成長するんならわかんなくもないのに、中途半端ね?
「どうしてそうなったんだ?」
「んー? オーク一掃する時に、魔力操作頑張っただけよ?」
「……似たようなことは俺もあったが」
「え、そうなの?」
「ああ。オークを討伐してきた時だが」
「けど、変わっていないわね??」
なんで私だけ??
レシアムに振り返っても、首を横に振るだけだからわかっていないみたい。
『けど、綺麗ねぇ?? せっかくだからぁ、マリンちゃんい~い??』
「ん??」
ザクロさんがなにかを思いついたのか、脚をわきわきさせている。微妙に嫌な予感がするんだけど……多分、大丈夫そう??
『お姉ちゃん、マリンになにするの??』
『んふふ~~。アレンジよ、ア・レ・ン・ジ!!』
『あれんじ??』
「お、おてやわらかに~~」
あーね、ヘアアレンジをしたかったのね? それなら、別にいやなことじゃないから安心出来たわ。
表側の椅子に腰かけて、ザクロさんが後ろに来た気配がしてから……出来るだけ、髪を痛めないようにふわふわといじられるのがわかった。
鏡は魔法で出してもいいでしょうけど、せっかくだから出来上がってからがいいわね。
待つこと数分。
出来た、と、ザクロさんが満足気な声を上げてから水鏡を出してみたんだけど。
『どぉ? どーぉ??』
「わぁ……」
編み込みって言うの?
ただ流していただけのゆるいウェーブがかかった髪だったのが、お団子の周りにっ三つ編みでくるんとまとめた感じがとっても素敵。メイドとかがしてそうな髪型ね? ザクロさん、山育ちなのにこんな知識もあるんだ?
『マリン、可愛い~~』
『そうだね。スッキリしているし、服との相性もいいよ!』
「……そう、だな」
『もっと素直に喜びなよ~、セルシス』
ただただ。ヘアアレンジショーはこれだけで終わりを迎えるわけではなかった。
ザクロさんがもう少しさせてって言うからいいよって言ったんだけど。
ツインテールや三つ編み。
中華風編み込みとかなんでもござれと言う具合に進めていくから……さすがに、ちょっと疲れて休憩を申し出たわ。
「待って。自分じゃ出来ないのわかるけど……もうちょっと、落ち着いて」
『あんら、ごめんねぇ? ふわふわだから、ついついイメージが湧いて来ちゃって』
「とりあえずは……前作ったシュシュでツインテールでいいわ」
『じゃ、最後にそうしましょうか~』
ということで、私の通常髪型がアレンジされたのでした。
次回はまた明日〜




