68
サイラスは一通の手紙を弄ぶように、手に持っては置きを繰り返していた。
一目で上質な封筒だとわかるそれは、まるで差出人そのものを体現しているかのように感じられる。
サイラスはよくわからないため息を漏らした。
ただ、いつまでもそうしているわけにもいかず、思い切って封を切る。
封筒と同じく便箋も上品なもので、その紙の上をこれまた上品な文字が並んでいた。
それは、ダレンからの手紙だった。
しばし、内容に目を通したサイラスは、最後に思わず項垂れた。
その体勢のまま、どれくらいの時が経ったのか。
ようやくといった風に顔を上げたサイラスは、使用人を呼ぼうとして、手を止めた。
階上のリリーの私室をちらりと見上げる。
「この時間なら、まだ居るか」
今日のリリーの予定を思い出しながら、スケジュール的には大丈夫だろうと考え、サイラスは重い腰を上げた。
手には、先ほどの手紙を持って階段を上がりかける。
そこで、サイラスはふと足を止めた。
廊下の先、リリーと執事のエルバートが立ち話をしているのを見かけたからだ。
「リリー、エルバート」
呼びかけると、二人はすぐに振り返ってくれた。
近付いて行き「こんな所で立ち話なんて珍しいな」と話しかけると、エルバートがすかさず言った。
「ハーブティーの話をしておりました」
嫌な予感がして、サイラスは思わず一歩後ずさった。
以前、エルバートから酒浸りという不名誉な称号を与えられたサイラスは、ひどく不味いハーブティーを飲まされ続けた過去がある。
最近は品行方正にしていたのになぜ?と身構えると、リリーが柔らかく笑った。
「わたしが飲むのよ」と言われ、ほっと息を吐き出す。
「リリーは、ハーブティーが好きなのか?」
「ええ、身体に害があるハーブもあるそうだけれど、わたしは昔からよく飲むわ。特に、渋味があるものが好きよ」
「へぇ」
「今もね、先日キャッスル子爵から頂いたハーブティーが美味しかったから、少し濃い目に入れて欲しいとエルバートにお願いしていたところなの」
「……へぇ」
思いもよらないところで、ダレンの名があがり、内心でドキリとした。
変に思われていなければいいのだが。
「旦那様も一緒にいかがですか?」
サイラスは思わず口元が引きつった。
以前飲まされたアーティチョークの苦味を思い出したのだ。
今回は違う茶葉なのだろうが、濃い目に入れるということは必然、渋味が増す。
サイラスが苦手な味だ。
エルバートはそれを決して見逃さず「旦那様の分も必ずご用意いたします」と笑顔でのたまったので、サイラスは頭を抱えた。
必ずという部分に、物凄く悪意を感じる。
しかし、リリーの手前、要らないとは言えなかった。
結局、この後暫くサイラスにとって新しいトラウマが芽吹くことになるのだが、それはまた別の話である。
「ところで、サイラス。あなた、何を持っているの?」
仕事で忙しいエルバートと分かれ、二人きりになった時、リリーにそう問われ、サイラスはようやく本来の目的を思い出した。
「とりあえず、どこかに移ろう」
流石に、廊下で話す訳にはいかないので、近くの客間に移動する。
お互いに手近な椅子に腰掛けた後、サイラスは手に持っていた手紙を差し出した。
「キャッスル子爵からだ」
リリーは不思議そうに瞳を瞬かせた。
そこからは何も特別な感情を見出せない。
それは良いことなのか悪いことなのか、サイラスにはよくわからなかった。
「子爵やジニーはお元気?」
「ああ、先日、一族が集まって新年を盛大に祝ったらしいよ。ブラッドリー公爵家の伝統みたいだな。あと、レディー・モリーのことが書いてあった。心中お察しする、と」
「そう……」
リリーは若干、表情を曇らせて言った。
相変わらず、モリーとは会えていないので、リリーとしても気がかりなのだろう。
「わたしが調べてもいいんだが」
「いいえ。もちろん、犯人には早く捕まって欲しいけれど……モリーとのことは自分で頑張ってみるわ。ありがとう」
「わかった」
頷き、サイラスは気付かれないように、ギュッと拳を握ってから続けた。
「……そういえば、最後に詩集のことが書いてあったよ」
「詩集?」
「君が取り寄せたがっていた詩集らしいんだが、心当たりは?」
「あ」と、リリーは呟いた。
どうやら、思い至ったらしい。
「昔の詩集でね、愛の詩をたくさん綴ったものなの。先日ジニーに送ったお手紙に、その詩集を取り寄せようとしたけれど、なかなか見つからないって書いたのよ」
「それを、偶然子爵が見つけたそうだ。いつもお世話になっているから、良かったら君に譲りたいと仰っている」
サイラスは何とか普段通りに言えたと安堵した。
しかし、その胸中は複雑だった。
リリーは知らないだろうが、その詩集はほぼ絶版になったもので、偶然、見つけたなどあり得ない。
リリーのためにわざわざ取り寄せたのだと、サイラスにはすぐにわかった。
その労力たるや、どれほどのものか。
サイラスは思わず、リリーを見つめた。
リリーの反応からも、おそらく彼女はそのことを知らない。
そして、ダレンもリリーに気付いてもらおうとは思っていない。
気付かなくていいと思っているのだ。
そこに、リリーに対する深い情を感じ取った。
今のこの複雑な心境はそれゆえだ。
「そんな、頂けないわ。お気持ちは嬉しいけれど申し訳ないもの。それに、これは……」
そこで、リリーはチラリとサイラスを見上げたが、フルフルと首を振った。
「やっぱり貰えないわ」と言って。
「頂いてもいいんじゃないのかな。これは、子爵からの厚意だし、君がそんなに読みたがっているのなら……」
「違うの。その詩集はもう持っているのよ。内容も読んで知っているし」
では、なぜ取り寄せたがっていたのだろうか。
サイラスが首を傾げると、リリーは困ったように微苦笑を浮かべた。
「わたしが持っているものは破れているの。それに、あなたが……」
「わたしが?」
「読んでみたいと言ったでしょう?覚えている?」
サイラスは、ハッとした。
思い出した。
舞踏会で詩集の話になった時、リリーが好きだと言った詩が気になって、自分も読みたいと言ったことを。
つまり、リリーはそのことを覚えていて、必死に詩集を探してくれていたのだ。
「あなたにあげるものを人からは頂けないわ。せっかくだけれど、子爵には丁重にお断りしましょう」
「わかった。君がそう言うなら」
「ええ、お願い。詩集は自分で探すわ。あなたには暫く待ってもらうことになるけれど」
「そのことなんだが、もし良ければわたしには君の持っている詩集を貸してくれないか」
「え?でも、あれは破れているわ。汚れも目立つし。とても人に貸せるような状態じゃないの。それでもいいの?」
「ああ、それがいいんだ」
サイラスが真面目に言うと、リリーは一瞬だけ考える素振りを見せたが、コクリと頷いた。
「ちょっと待っていて。今、持ってくるわ。いつでも読めるようにベッド脇のサイドテーブルに置いてあるの」
「え、じゃあ、わたしが借りたらまずいんじゃ……」
「いいのよ。最近は……あまり読んでいなかったから」
リリーの瞳は少しだけ遠くを見つめるように細められたが、すぐに微笑みへと変わった。
何に思いを馳せたのか、その時のサイラスにはわからなかった。
しばらくして、リリーが持ってきた詩集を見て、サイラスはようやく理解したのだった。
「この詩集は、ジェイソンから貰ったのよ」
そう言って詩集を差し出したリリーの表情は柔らかかったが、確認せずにはいられなかった。
「わたしが借りてもいいのか?」
「ええ、先ほども言ったけれど、最近はあまり読んでいなかったのよ。内容もほとんど覚えているし」
つまり、リリーは空で言えるくらい何度も、この詩集を繰り返し読んだということだ。
彼女にとって、それだけ大切で特別なものなのだろうと察する。
ますます気が引けた。
「遠慮しないで。本当にいいのよ。詩集も色々な人に読んでもらった方が嬉しいと思うし。そもそも、ジェイソンだって気にしないわ。彼は……深い意味があって、わたしにその詩集をくれた訳じゃなかったから」
少しだけ寂しそうに微笑むリリーに、サイラスは胸が苦しくなった。
リリーにそんな顔をして欲しい訳じゃない。
サイラスは差し出された詩集をそっと受け取った。
「愛の詩集だね。様々な愛の形を綴ったものだ」
「ええ」
「だからこそ、これは大切な妻のために夫から送られたプレゼントだと思う。特別な気持ちで君に送ったものだ」
「そうかしら……」とリリーは半信半疑の面持ちで呟いた。
が、サイラスが思いのほか真剣な表情だったからだろうか。
リリーは思わずといった風に相好を崩した。
「いえ、違うわね。わたしもそうだったらいいなと思うわ」
故人の思いを知る術はない。
だからこそ、どう解釈するかが重要な時もある。
美化する必要はないが、悲観的になり過ぎることもない。
リリーがそう思ってくれるなら、その方がずっと良かった。
サイラスが受け取った詩集に、リリーがそっと手を置いた。
撫でるようにページをめくる。
その仕草をサイラスはただ見つめた。
「わたしね、この百十四ページの詩が好きなの。家族の愛を綴った優しい詩よ」
そう言われ、詩に目を向けたサイラスは瞳を瞬かせた。
ページが汚れていて、詩が読めなかったのだ。
それに気付いたのか、リリーが詩を暗唱してくれる。
「息子の声がする。陽だまりのようにあたたかい笑い声だ。リチャードと呼びかけられて、わたしは振り返る。妻の甘い声が、息子のそれと重なって、愛のハーモニーを奏でていた」
リリーの声音は柔らかかった。
ありありと、詩の情景を感じ取れる。
あたたかい内容に、ただサイラスは耳を傾けた。
「素敵な詩だね」
暗唱が終わって、サイラスがしみじみ言うと、リリーは嬉しそうに微笑んだ。
「わたしもそう思う。素朴だけれど、わたしがずっと憧れていた家族の愛をこの詩に感じたのよ。変かしら」
「いいや。わかる気がするよ」
それは本心だった。
少なくとも、今リリーと居られる幸せは、その優しい愛ゆえのものだから。
「わたしね、この詩に影響されて、もし自分に子どもができたらリチャードと名付けたいって、ずっと周囲の人に話していたのよ」
「君らしいね。女の子だったらどうするつもりだったんだ?」
「お祖母様の名前を付けようと思っていたわ。ジニーというの」
ダレンの娘と同じ名前だ。
リリーがジニーを大切に想うのは、もしかするとそこに何かしらの縁を感じたからかもしれない。
「ジェイソンには気が早いって笑われたけれどね。それに、結局お腹の子は……」
そこでリリーはことばに詰まったように俯いたが、それも一瞬だった。
気を取り直すように微笑んで、話を戻す。
「あなたは、もしかしたら別の詩も気にいるんじゃないかしら。他の詩はもっと情熱的なのよ」
そう言って、目次をめくるリリーの手元を見ていたサイラスは眉を上げた。
目次のページ左端の部分に、ミミズがのたくったような文字を見つけたのだ。
「これは……」
「ああ、ジェイソンの字よ」
「破れていてよく読めないけれど、何て書いてあるんだ」
cillyと読めなくもないが、それでは意味がわからないし、cはもしかしたらeかもしれないと、サイラスは思った。
文字の上部分の半分以上が欠けていているので確かなことは言えないが、二つは形が似ているし、その可能性は否定できないと思ったのだ。
それに、そのcだかeだかの文字の左側の破れ目に、微かだが線らしきものが見えた。
もしかすると、まだ文字が書かれてあったのかもしれない。
サイラスがそう考え込みながら、目を凝らしていると。
「わたしにはわからないわ。このcっぽい字はもしかしたらLかもしれないけれど」
リリーに言われ、サイラスは一瞬考えた。
そして、「ああ、なるほど」と頷く。
「Lillyか。君の名前だね」
「ええ、でも、本当のところ読めるのはジェイソンだけじゃないかしら。彼の字は癖があるから」
確かに、かなり独特な字体だった。
何となく、本人の人となりを表しているような。
「いつ頃、書かれたものなのかはわかる?」
「さあ、どうかしら。わたしがこの詩集をもらった時は何も書かれていなかったから、それ以降のことじゃないかしら。詩集はベッドサイドにいつも置いていたけれど、わたしが出かける時だけは、ジェイソンの書斎の本棚に置かせてもらって……」
「どうかした?」
「いえ、その……もしかしたら、これが書かれたのは、ジェイソンが亡くなる数日前のことじゃないかと思って。わたしが外出したのは、あの時だけだったから」
「それは……」
何だか気になって、サイラスは詩集にもう一度目を通した。
再度確認したが、目次以外、特に文字は書き込まれていない。
全体的にシミ汚れはあるが、大きく破れて破損しているのは、その目次のページだけ。
それが特に気になって、サイラスは尋ねた。
「破れている部分の紙はどこに?」
「わからないわ。紙片らしきものは見つかっていないし」
「じゃあ、ジェイソンの書斎というのは、彼が亡くなった書斎のこと?」
「え?ええ、そうよ。そういえば、ジェイソンが自殺した時、彼の近くにこの詩集が落ちていたような気がするわ」
「…………」
「サイラス?」
サイラスが深刻な表情で黙り込んでしまったからだろうか。
リリーが不安そうに、サイラスを見つめた。
「どうして、そんなことを訊くの?」
「それは……」
リリーはユリの花のことを知らない。
怖がらせたくなくて何も言ってこなかったが、果たしてそれでいいのだろうかと、サイラスは思った。
ジェイソンの死について不審に思っていることや、リリーの両親の事故もそれに関係しているのではないかと考えていること、リリーに悪意を向けている人物の存在等、リリーには伝えていないことが多いが、それは果たして正しい判断だったのだろうか。
サイラスはじっとリリーを見つめた。
不安そうに揺れる瞳には、それでも確かに彼女の芯の強さを感じる。
サイラスは思い切って口を開いた。
「君は、夫の……ジェイソン・キャトリーの死をどう思う?今まで不審に思ったことは?」
「不審って、サイラス、あれは自殺よ?もともとジェイソンには衝動的なところがあったから……悲しいけれど、それが彼の選んだ道だったとしか」
「じゃあ、そもそもどうして自殺だと言える?」
「警察がそう判断したからだわ。それにフレデリックだって、そう言っていたし」
フレデリック・スペンサーの人となりを、サイラスは知らない。
もちろん、リリーを疑ってはいないけれど、フレデリックが言ったことを彼女のように全て信じることは出来なかった。
「君はさっき、わたしにどうしてそんなことを訊くのかと言ったね。わたしは……わたしはジェイソン・キャトリーの死が、自殺ゆえのものではないかもしれないと思っているんだ。そして、君の身に危険が迫っていると。リリー」
「は、はい」
「今から伝えることは決して君を怖がらせたくて言う訳じゃない。君は知っておくべきだし、それが君の安全にも繋がると思うから伝えるんだ」
「……ええ」
「リリー、君には五年前から毎年八月に、赤いユリの花と共に人殺しと書かれた脅迫文が送られてきている」
リリーは思わず両手で口元を覆った。
顔色も青ざめている。
当然の反応だった。
それでも取り乱さないのは、さすがだった。
「ジェイソンが亡くなったのは八月だ。だから、この脅迫文は彼の死と関係していて、君に向けられた悪意だと思う。ユリの花は、君の名前であるリリーを指していると思うんだ。でも、安心して欲しい。わたしが絶対に犯人を見つけるよ。君を守ってみせる。だから、君は心配せずに……」
「危ないことはやめて、サイラス」
リリーは思わず話を遮って、身を乗り出した。
「あなたに何かあったらどうするの?お義母様やエルバートたちが悲しむわ。ここは警察に任せておきましょう?」
もちろん、警察には脅迫文を渡し、相談済みだった。
しかし、彼らも何かしらの確証がないと動けないらしく、リリーの身の回りで起こった諸々の出来事と脅迫文の関連性が証明されない限りは、別個の事件として捜査するしかないという。
それでは犯人は捕まらない。
それがサイラスの結論だった。
だからこそ、サイラスは証拠が欲しかったのだ。
多少の無理をしてでも。
「ねぇ、サイラス。お願いだから」
「……わかった」
乞われて、サイラスは頷いた。
リリーの安全を諦めた訳ではない。
しかし、サイラスが無茶をして心配をかけるのもまた本意ではなかった。
「一人で動いて身を危険に晒すようなことはしないよ。約束する。でも、何か確証が欲しいんだ」
「それは……」
「大丈夫。警察関係者に知り合いがいるんだ。逮捕は彼に任せる。わたしは、ただ情報を集めるだけだ。もちろん、危ないこともしない」
「……わかったわ」
リリーは不承不承ながら頷いた。
納得はしていないが、サイラスを信じてくれているようだった。
それが容易くないことを、サイラスは知っている。
だからこそ嬉しかった。
「ありがとう」と言うと、複雑そうにしながらもリリーは微苦笑を浮かべた。
「ところで、七年前のことなんだけれど、他の人にも話を聞きたいんだ」
リリーからはすでに聞いていたが、サイラスは他の人の話も気になっていた。
色々な人たちの記憶をつなぎ合わせれば、何かわかるかもしれない。
「例えば、使用人はどうだろう」
彼らは思いのほか、屋敷で起こる出来事を見ているものだ。
何か覚えていることがあるかもしれない。
「じゃあ、ハンクに聞きましょう。彼は昔、ジェイソンに仕えていたから、きっと協力して……って、どうかしたの?」
サイラスが複雑な表情をしたからだろうか。
リリーが首を傾げている。
タウンハウスの管理人であるハンクには、嫌われている自覚があっただけに、素直に話してくれるだろうかとサイラスは危惧したのだ。
それを感じ取ったのか、リリーは遠慮がちに提案した。
「良かったら、わたしが聞きましょうか?」
「そうしてくれると助かる」
「わかったわ」
タウンハウス訪問の連絡を取るべく、リリーが部屋から出て行った。
それを見送ったサイラスは、もう一度詩集をパラパラとめくった。
どうしても、ジェイソンが書き残した文字が気になって仕方がなかった。
破られた部分が見つかっていないことに、何だか意図的なものを感じたのだ。
もちろん、事件そのものには関係がない場合もあるだろうが、それは関係者の話を聞いてから判断すればいい。
「こうなってくると、フレデリック・スペンサーの話が一番気になるな」
当日、何があったのか本人の口から直接聞いてみたい。
リリーには告白したようだが、他人であるサイラスに話してくれるだろうか。
答えは否だ。
今度リリーがフレデリックに会うことになっているので、その時にでもどうにかして聞き出せないものかと、サイラスは頭を悩ませた。
ジェイソンの自殺。
リリーの両親の事故死。
リリーの実家の領地で起こる不穏な事件の数々。
親友であるモリーが襲われたこと。
それらはどう関係しているのか、または関係していないのか。
サイラスはその真実の一端が、この詩集にあるような気がしてならなかった。




