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サクラのキセツ 陽  作者: 斎藤桜
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落とす

「変態……、変態は許せない相手に何をするというんです?」

 どうせ和輝じゃ大したことは出来ない。それでも、いつもと違う和輝の瞳。決意の秘められたその瞳に、野乃花はそう問い掛けた。

 その質問のあと、和輝の優しい眼差しが急に鋭くなった。悲しい眼差が、急に力強くなった。

「落とすよ、勿論」

 和輝のそんな言葉に、咲希も野乃花も驚いた。しかし和輝の『落とす』と言うのは、二人の考える『落とす』とは違うものだった。

「落とすって、何をだ?」

 ニヤニヤする和輝に咲希は問い掛ける。和輝の言葉に驚きはしたが、信じることが出来なかった。

 普段優しい和輝。だから、信じることが出来なかった。和輝の口からそんな言葉が出てくるなんて。

「そんなの、許せない相手に決まってるでしょ? 領主さんを落としちゃえば、戦争とかにならなくて済むしさ。二人とも、心配しなくて大丈夫だよ。俺、落とすテクニックには自信あるから」

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