魔力切れ
「なるほどなるほど。アルタさんは異世界からやってきて帰る方法を探してる……と」
ヤマトに事情の説明。若いというだけありすんなりと受け入れたようだ。
「異世界かぁー。アタシも行ってみてーなー」
「この平和な国にいた方がいいわよ」
推華は昼ごはんの素麺を運んできたのだった。
「これからもアタシ遊びにきていいっすか! 魔法使えないのは残念だけど魔法もっと見たいんで!」
「ええよ〜。でもあんま広めんでなー。オラたちとの約束な」
「はい! この命に変えても!」
そこまでのものか?
素麺を平らげ、魔法を見せることになった。とは言っても、私が出来るのは水と火を出すこと、そして変身と転移と浮遊くらいだが。
とりあえず変身をもう一度見せることになった。
「すげー! アタシだぁー!」
「どうっすか!?」
「声までアタシ! 魔法すげーーー!」
「どっちがどっちだか……。なんでもうこんな使いこなせてるのよ」
「そーいやお姉さんの名前聞いてなかったっす! 名前教えてください! 連絡先も!」
「私は熱海 茜だよ。ま、今は無職だから気軽に電話してきなさい」
「うっす!」
変身を解く。
次に浮遊魔法でヤマトを持ち上げた。
「わわっ! アタシ浮いてる! すげーーー!」
「どーよ? 空飛べるんだぜ」
「すげーーー!」
なんというか凄い嬉しい。
ここまで新鮮に感動してくれるのは嬉しい。もっと見せたくなってしまう。
「そーらーを自由にとーびたーいなー」
「……なんすか? それ!」
「えっ、通じない……」
昔のドラ○もんの歌なんだけど。世代かぁ。
今はシャラララだったか。それともドドドドだったか? 最近見てないからわかんねー……。
「あー、楽しかったぁ!」
「オラもなんか見せれたらええんだけどな〜」
推華は笑いながらそう言っていた。
まぁ、推華も身体強化は出来るし、なんならそれ一つで武器になりそうなものだが……。
「あ、やべ、こんな時間だ。アタシいくっす! また遊びにきます!!」
と帰って行った。
まぁ……いい子ではあるな。それよりも、だ。なんだかとても身体がだるい。
今日一日のほとんどが魔法を使っていた。魔力切れ……って奴なのだろうか。
今日は魔法使えそうにないな。魔法によって使う魔力の量が変わってくるのかも。
「どしたの?」
「魔力切れ」
「あるんか!? 魔力切れること!」
「あるわよ……。無尽蔵じゃないもの。あなた方は量多いから分からないだろうけどね……」
「でもアルタさんも田んぼを複数個耕しても平気そうだったべ?」
「私は効率よく使えるし、そもそもの量も限りなく多いもの。流石にそこは負けたくないわ」
「効率よくねぇ……。わり、私寝るわ」
調子乗って魔法使いすぎるのもよくないか。




