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「待って、せめておじいが戻ってくるまで待ったら、村を捜すといってもすぐ森に隣接しているからどの道を通るかですれ違うことがしょっちゅうなのよ。ねっ、お願い、そうしてくれないと私がおじいに叱られちゃうわ」
「おっ俺も悪かったよ。おじいが村長のところから戻るのは昼過ぎだろうから、それまで俺があんたを会場に案内してやるよ。そろそろ祭りの準備が始まっている頃だろうしな」
「そうよ、そうしなさいよ。おじいが戻ってきたら私が呼びに行くわ。それにこれは受け取れないわ。私達は当たり前のことをしただけなんだから、それに、私は都には行く事はないと思うから」
「どうしてですか? 女性なら華やかな都にあこがれるものだとお聞きしたことがあるのですが」
「そうね、他も子はそうかもしれないけど、私はここからどこへも行く気はないの。そりゃあ外界へは一度自分の目でどんなところなのか見てみたい気もするけど…」
「そうですか、でもこれはあなたが持っていてもらえませんか? あなたはわたしが知る伝説の神カーリの姿にそっくりなのです。伝説ではカーリも若い頃はあなたと同じブルーの瞳と水色の髪の色をしていたとか…伝説のカーリと同じ瞳と髪を持つあなたにぜひこれを持っていてもらいたのです」
「私が神カーリと同じ? 何の冗談を…この髪の色は本当の私の髪の色じゃないわ、だって」
ランルーサがそこまで言いかけた時扉が開いて、ジンダーヌが見知らぬ男と立っていた。
「おじい早かったのね」
「おや、意識が戻ったようだね。いや歩いて戻るつもりだったんだが、村長に馬を借りれたんでな突風が病んですぐに村長の家をでたから予定より早くついたんだよ」
ジンダーヌが連れの男を家の中に通しながらランルーサに話かけた。
「おじい、その人は?」
ランルーサは後から入ってきた男に姿をみながらジンダーヌに聞き返した。
「この人がその人のお連れの人だ」
「あら? この人何処かで…」
ランルーサはジンダーヌの後ろからは入ってきた男の顔をマジマジと眺めながら記憶を思いおこそうとしていた。
そんなランルーサの横を素通りした男はジルダスの前つくと片ひざをついて頭をさげながらジルダスに向って言った。
「ジルダス殿下、お探しいたしました。ご無事で何よりでございます。もう二度と今回のような勝手な振る舞いをいたしませぬように」
「はああっ…つまらぬな、もうお前に見つかってしまったか、リース、僕はまだ都には戻らぬぞ、昨日は失敗したがようやく森の中に伝説の洞窟があるとこの村の者から聞いたのだからな」
「ちょっと待って…あなた都の商人じゃなかったの?」
「申し訳ありません。本当のことを言えばこの村に滞在できなくなると思ったものですから。僕の本当の名前はジルダス・グランデ・カールドロスこの国のルーラルーラ王国の王子です。僕は昔からここに来きたい思っていたのです。ここには伝説のカーリの分身が今も眠っているという言い伝えがあるからです。僕はその伝説の石を手に入れるためにきたのです。この国を砂漠の魔の手から救う為に」




