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66、収集された創造神の断章
「この者、世界に終末をもたらす」
そう予言された子供がいた。泥文字だ。
泥文字は、世界に終末をもたらすと予言されたのにも関わらず、生きのび、たくましく成長していた。
その頃、破壊神シヴァが泥文字の予言をいぶかしんでいた。
シヴァは前宇宙を破壊し、この宇宙を創った神である。また、この宇宙を破壊し、次宇宙を創る神でもある。シヴァには、世界に終末をもたらすものなど、自分以外にいないのではないかと思えた。
シヴァは泥文字と出会った。
泥文字はシヴァの創る宇宙が気に入らなかった。シヴァはすべての宇宙で、自分が最も強く贅沢ができるものだとして君臨していた。それが泥文字には気に入らなかった。創造神は、もっと謙虚に低い立場で生きるべきだ。それが泥文字の思いであった。
泥文字は、シヴァを殺そうとした。
「待て。我を殺せば、次の宇宙はないのだぞ」
「いらんな。次の宇宙など。おまえを贅沢させるために宇宙は創られるのではない」
そして、シヴァは泥文字に殺された。
もう、輪廻する宇宙の盛衰はなくなった。ただ、無だけがあった。どこか、遥か遠くから、別の創造神の産声を聞くことになったら嬉しいな。




