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63、翼のない天使
二枚の翼をもがれたカラスがいた。どこの誰だろう。カラスの翼をもいでいったようだ。
わたしは翼のもがれたカラスを観察していた。カラスは、食事を得ようと、這うように歩いた。
翼のもがれたカラス。あまりにも惨い動物虐待に、わたしは冷静な視線で、カラスを観察していた。このカラスがどれだけ頑張れるものだろうかと。
我々は翼をもがれた天使である。地上に落とされ、天国には二度と帰れない。
翼をもがれた我々が、地上に楽園を築くことができるのなら、あのカラスは翼をもがれても生きていけるはずだ。
わたしの二年間における観察の結果、翼のもがれたカラスは見事に生き残り、人類の楽園を証明した。




