表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/131

53、造花の蘇生する世界

 世界から花を愛でる文化が消えようとしていた。

 人工物の方が花より綺麗だから。

 だから、人は選んだ。

 花など、遺伝子だけ残して、全滅させてしまうと。

 そして、造花がつくられた。

 世話のかからない花。

 絶対に枯れたりしない花。

 未来にふさわしい花。

 その造花が、なぜか壊されたのに復元されていく。

 どこかにいる魔術師が、花を守るために、勘違いして、

 すべての造花を生き返らせているのだという。


 ああ、

 わたしのまわりにあったすべての天然の花がいっせいに枯れ、

 すべての造花が咲き誇る。

 その造花は一瞬で枯れ果ててしまい、

 涙するわたしを包みこむように、造花が蘇生していった。

 輝く星空よりも綺麗な、進化の法則でつくられた異物を魅了するための機能、花。


 そして、人類の最後には、天然ものの花がいっせいに咲き誇った。

 人類を称える花も、人類を軽蔑する花も、みんなが一体となって、咲き誇った。

 人類は天然物の仲間だから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ