29、核兵器所有
部下 「長官、世界中が日本に攻めてきました。だが、安心してください。こんな時のために、秘かに核兵器を作っておきましたから。これを使えば、日本以外全部壊滅です」
長官 「うむ。心強いな。だが、まだ撃ってはいけない」
部下 「長官、中国が日本に核兵器を撃ちました。反撃しましょう」
長官 「いや、まだ撃ってはいけない」
部下 「長官、北朝鮮も日本に核兵器を撃ってきました。目に物見せてやりましょう」
長官 「いや、まだ撃ってはいけない」
部下 「長官、韓国も核兵器を開発したようです。韓国も日本に核兵器を撃ってきました」
長官 「うむ。だが、まだ撃ってはいけない」
部下 「長官、アメリカが裏切って日本に核兵器を落としてきました。この秘密基地以外日本は全滅です」
長官 「うむ。だが、まだ撃ってはいけない」
部下 「長官、日本が滅びたら、非核三原則は無効だ。反撃してよし、と首相から遺言が」
長官 「うむ。だが、まだ撃ってはいけない」
部下 「長官、日本は滅びました。日本人が虐殺されています。助けてください」
長官 「いや、まだ撃ってはいけない」
部下 「長官、撃たなければ、あなたを殺してわたしが撃つ。撃ってください」
長官 「ダメだ。まだ撃ってはいけない」
部下 「長官、ここに若い女を一人用意しました。世界を滅亡させ、二人で人類を繁栄させてください」
長官 「ダメだ。それでも、まだ撃ってはいけない」
部下 「長官、あれから三十年がたちました。日本は悪い国で滅ぼされたと歴史に書かれています。許せません。撃ちましょう」
長官 「ダメだ。それでも、撃ってはいけない」
部下 「わたしは絶望して死にます。あの女も殺します。孤独に耐え切れなくなったら、世界中を道連れにしてください」
長官 「ダメだ。それでも、わたしは撃たない」
部下 「さよなら、長官。一人で長生きしてください」
長官 「うむ、わたしは撃たない」
部下 「……」
長官 「ここで押したらどうなるかな。わたし一人で世界を滅亡させ、人類の歴史に終止符を打とうかな」
部下 「」
長官 「なんてね。うそっぴょーん」




