表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/131

18、最も優れた弓

 弓の神は最も優れた弓というものをつくることにした。

 弓の神であるのだから、世界で最も優れた弓をもっていなければ格好がつかない。

 それで、弓の神が最初につくった弓矢はものすごく威力の強くて、どんな壁も突き抜ける弓矢だった。

 だが、弓の神は試しに鹿をうってみて、いった。

「これでは、わざわざ鹿の近くまで近づかなければ、鹿を射抜くことができない。こんな弓矢では面白くない」

 それで、弓の神は次に、どんな遠くまでも届く弓矢をつくった。

 その弓矢は、どんな遠くの鹿も正確に射抜き、命中させることができた。

 新しい弓矢は次々と鹿に命中し、弓の神は面白がった。

 だが、しばらくすると、矢をうちつくしてなくなってしまった。

「これでは、矢の数だけしか鹿を射抜くことができない。こんな弓矢では面白くない」

 それで、弓の神は次に、矢のなくならない弓をつくった。

 その弓は、弦を引っ張ると標的の体を切りとって引き寄せ、矢となし、弦を離すと同時に矢となった標的の体が飛んでいくというものだった。

 これなら、何度、弓矢をうっても、矢がなくなることはない。

 新しい弓で鹿を射ると、弦を引っ張った時点で鹿の肉が引きちぎれ、鹿は死ぬのだが、さらに、その後、弦に引っ付いた鹿の肉が弓の神が弦を離すと同時に発射され、すでに瀕死になった鹿にものすごい速度で命中し、貫通する。

 この弓は、何度うっても矢がなくなることはなかった。

 弓の神は上機嫌で満足し、この弓を最も優れた弓とした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ