表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/131

110、最後の詩を埋める墓地

「きみはアンドロメダ星人だ。

 だから、詩人の手紙は届かない。

 墓守りは手紙を受けとると、詩人を打ち捨てて、手紙を埋めた。

 ここに死すべき命が眠る。

 ここは最後の詩を埋める墓地」

 風音が恥ずかしげもなく、教室で自作の詩を朗読していた。ぼくは、それを楽しく聞き入っていた。他の数十人の観衆は、残念ながら、詩を解さない。というか、発表という行為を歓迎しない。だから、風音の詩を称える声は聞かれなかった。

 それで、唯一、風音の詩を褒めたぼくと、風音は付き合うようになった。

 二年間、付き合ったあと、風音はいった。

「わたしが好きなのは、あなたじゃないの」

 この二年間は拷問だったわ。まるで、ぼくにはそう聞こえた。

 そして、風音は首を吊って死んでしまった。

 ぼくは、風音に教えられて知っていた最後の詩を埋める墓地に行き、故人の最後の詩を埋めた。

「わたしが好きなのは、あなたじゃないの」

 そう、その詩には書いてあった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ