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108/131

108、いないんだってば

「やあ、風音。今のぼくは宇宙人に操られているんだ」

 ぼくはとても胸がつまり、もどかしくなり、心臓がどくんどくんとなっていた。

 ぼくが宇宙人に操られているということは、ぼくの体を動かしているのは、どこか遠くにいる宇宙人だということで、ぼくの体はぼく自身の意思によって動いていないのだ。

「宇宙人がね、きみのことを気に入ってるらしいんだ」

「え? なに?」

「宇宙人がね、きみのことを気に入っているぼくを気に入っているらしいんだ」

「まあ」

 ぼくは宇宙人に操られて、風音とちゅっちゅし合い、風音はそれを喜んで、ぼくらはお互いに全裸になった。

 ぼくは宇宙人に操られているんだ。だから、宇宙人は風音と交尾するぼくの心を観察しているはずだった。ぼくはみずから望んで風音と交尾しているのか、それとも、宇宙人に操られて、交尾しているのか。胸が張り裂けそうだ。

 ぼくは風音が何を考えているのか、とても気になった。風音はぼくを好きなのだろうか。それとも、風音も宇宙人に操られているのだろうか。

「風音、宇宙人がいなくなっても、ぼくと会ってくれるかい」

「それは、宇宙人によるんじゃないかな」

「風音はなぜ、ぼくと交尾をしたんだ。宇宙人の差し金かい?」

「それは教えるわけにはいかないの。わたしがわたしの意志で、宇宙人に操られているあなたと交尾をしたのだとバレたら、わたしは抵抗運動の過激派に蜂の巣にされちゃう。だから、教えるわけにはいかないの。わたし、夜景を見るのは好きよ」

「ぼくは、ぼくの心は宇宙人によって操られてる。もはや、自分で何を考えているのかもわからない。ぼくの意思は宇宙人の差し金で、ぼくは宇宙人に操られて、きみを犯しに来たんだ。こんな交尾は、都会的といえるかい」

 裸の風音は少し考えたようだった。形のいいおっぱいが揺れる。

「わたし、思うの。いつになったら、宇宙人なんていないことにあなたが気づくのかなって」


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