驚き
不思議な感覚だ。本当は俺もそこにいたのに、昨日ここにいた仲間を画面から観ることしかできないなんて。
(俺も出たかったなー)
心の中でそう思う。
試合開始のブザーがなる。
先にボールを持ったのは俺のチームだ。
哲也からのパスを受け取った阪田はドリブルでディフェンス2人を抜いた。そして軽々とシュートを決めたのだが、俺はそのシュートフォームに驚いた。あのシュートフォームは柔軟性をいかした俺のフォームだ。でもなぜチームで1番体がかたい阪田ができる?
そう考えていると相手の攻撃が始まった。
相手が哲也に1対1を仕掛けたが、哲也がいとも簡単に相手を止めた。あの哲也が……、あのディフェンスがチームで1番苦手な哲也が……。
俺はビックリした。この話しを聞かないトップ2が苦手を克服していることに。
前半残り30秒、24-26で相手が2点リードで相手ボール、相手がパスを繋いで残り11秒というところで相手がシュートを打った。しかしシュートミスが起き、リバウンドしてきたボールが落ちてくる。それを見て阪田がリバウンドボールを取った。
前半残り8秒、阪田がボールを思いっきり投げた。誰もが入らないと思った。多分阪田本人も。しかし、その予想は外れた。ボールがゴールにスポっと綺麗に入った。
前半終わりのブザーがなったが、敵味方監督、観客も含め全員が唖然としていた。
前半終了、27-26で俺のチームが1点リード。




