悪夢
気がつくと俺はバスケコートの上に立っていた。観客の声も鮮明に聞こえる。
(あれ?立ててる、足がある!)
自分の足でコートに立っている。
(おかしい!俺は足がないはず……、ある!?そうか!足を失ったのは夢だったんだ!リアルすぎた悪夢だったんだ。)
俺は嬉しすぎて涙を流しかけた。
「おい、何ぼーっとしてんだ、エースだろ?はやくアップに参加しろ」
顧問の光田先生にそう言われ、アップに参加する。
試合開始のブザーがなり、俺は開始早々スリーポイントシュートを決め俺達のチームはながれを掴んだ。
だがそのながれも止められ、リードしていたが一気に同点までもってこられたところで前半終了のブザーがなった。
後半は点を取っては取られの繰り返しで残り試合時間30秒のところで2点リードされた。
でも大丈夫、仲間からパスをうけボールを手にした俺はスリーポイントシュートをうてる体勢に入った。
しかしジャンプした瞬間視界が黒い霧に奪われ、体も重く感じた。
それでも諦めずシュートをうとうとしたら両足首に強い衝撃をうけ、シュートは失敗した。
そして試合終了のブザーがなった。
視界がぼやけら、足に激痛がはしり立とうにも立てない。黒い霧が口や鼻に入ってきて呼吸も苦しくなってきた。
「はぁはぁはぁ……」
呼吸が苦しくなって飛び起きるとそこは病院のベットの上だった。
(夢だったのか?よかった?)
気持ちを落ち着かせ俺はスマホを手に取った。
(俺も出るはずだった)インターハイ1戦目の当日、俺は病院のベットからチームメイトの試合を観戦しようとしていた。




