ずらし
ハーフタイム、俺は驚きすぎて唖然としていた。声が出ないほどに……、頭が考えるのを止めるぐらいに……。
後半開始のブザーでようやく驚きがさめた。
後半は相手の攻めからだ。前半最後に逆転したからといってもたったの1点差だ。油断したら一瞬で追いつかれる。
相手の攻めが前半とは違いパスが多めに感じる。
(なんで戦法変えたんだろう?)
そんなことを考えていると相手がレイアップシュートを決めた。俺はそのシュートに少し違和感を感じた。俺のチームのディヘンスがそこに相手がいることを気付かなかったからだ。
(でもなぜだ?)
そうこう考えているうちに俺のチームが得点を決め、またディフェンスの位置に着いた。今度はしっかりオフェンスを見るように意識しているように見えた。しかし、また同じような攻撃で点を取られた。
(あ!もしかして……)
俺はやっと相手の戦法に気づいた。
(ディフェンスがずらされていたってことか!だからパス回数も多かったのか。)
光田先生もそのことに気づいたのかタイムを出した。光田先生が(多分)ディフェンスでの対策を話している。
タイムが終わり俺のチームがレイアップで点を決め、ディフェンスの位置についた。
そして相手が攻めてきたが今度は中々ずらされない。ディフェンスの仕方がボールに寄ることからマンツーマンディフェンスに変わっていたからだ。
しかし、相手の監督は苦の表情を見せず(画面をドアップしてぼやけて分からなかったけど多分)意味深げに笑っていた。




