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{完結済み}名を知らないものへ捧げる爆裂の鎮魂歌  作者: 猫こんた


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88/142

87話 分子崩壊針

(針は向こうの空間から飛んできている、だが誰が飛ばしているかだ……それに)

一花さんは私の肩を見た。

(この針には何か塗ってあるかもしれない、毒だとすると血清を作らないといけない……)

そして時が動きたしたと同時に私は魔力暴走(オーバードライブ)飛翔(フライショット)を広げ、羽を私を守る盾の代わりにした。

「へぇ、その羽って丈夫何だね」

「だってナイフが連なって出来ているから、一花さんは先に行っててください」

「ああ、私しか対処できないんだろうな」

すると肩がズキズキと痛み出した。

「ちょっと痛いけど心配しなくてもいいよ!!」

「ああ、時よ止まれ!」

そう言って一花さんは目の前から消えた。

「しかし私の肩が少しずつ溶けているような気がする、見てくれ」

「どれどれ?」

ハッチは傷跡を見た、すると血があふれてきていた。

「血がいっぱい出てる」

「そうか……」

(あの針……塩酸か硫酸のどっちかが塗られているのか……?)

私の肩が少しずつだが溶けていっている、後ろでグラフェが回復魔法を唱えていた。

「これは少しだけ毒の効力を抑える魔法で……えい!」

私の肩にグラフェの触手が挿入された。

「なにしてるの?」

「この毒は何なのか調べてるの……これって毒なのかな、ただ単に知らない毒なのかな」

グラフェは私の肩を触手で舐めまわすように調べているがくすぐったい。

「これって……どんどん体が崩壊していってるのかな」

「崩壊って……」

「細かく言うと分子が崩壊してるってのかな」

「分子が崩壊……」

「うん、治療するねー」

私の肩に触手が再び挿入され、白い液体が肩から出てきた。

「なにこれ臭い」

「これは私の特殊能力でね、ペンタグラムなんだ」

「ペンタグラム持ってたんだ」

「自身の体液を触手を通じて毒や状態異常を回復させる体液を分泌させるっていう能力、当然これは孕ませる成分は入ってないよ」

「そうなんだ……」

「その代わりとてつもなく臭いけどね」

メリットのわりにデメリットの方が大きいような気がするけど……

最後まで見てくれてありがとうございます。

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