86話 小さな廃墟
和気あいあいとしながらきちんと悪霊の象の後を辿っていった。
「ねぇ、建物が見えてきたんだけど、あれって?」
目の前に建物が現れた、まるで放棄された場所のようだ。
「あの建物か……再生を2倍速出来ないの?」
「出来る、やってみようか」
そう言って再生の速度を2倍にした、すると一気に悪霊の象が建物に吸い込まれていった。
「……これで確定だね」
「いや爆速で吸い込まれていったけど!?」
「うん、これが2倍の速度だね」
私たちは目の前の建物に向かって歩いて行った。
「ここに悪霊が居るのかな……」
「いなくても何か手がかりがあるだろうな」
私たちは建物に入って行った、内装は外見と違い、屋敷と見間違えるようだ。
「離れるんじゃないぞ」
「分かった」
私たちは屋敷の中を歩いて行くと肩に何かが刺さった。
「いてっ……これなんだ?」
「どれどれ、見せてみろ」
一花さんは肩に刺さった物を取り除いた。
「これは針だな……どこからとんできたんだ?」
微かな音が鳴った。
「……時よ止まれ!」
一花さんは時を止めた、そして針がどこから飛んできているのかを確認し始めた。
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