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{完結済み}名を知らないものへ捧げる爆裂の鎮魂歌  作者: 猫こんた


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72話 地面から触手

船はどんどんと草原を進んで行き、少しだけ土壌の色が暗くなっている場所にたどり着いた。

「ねぇ、ここにいるだけで不安なんだけど」

エマさんは空の様子を見ながらこう言った。

「そりゃ曇りだし木が枯れてるし、気分が重くなるのも仕方ないのかな」

下の景色は木は葉っぱが付いていなくて動物がいない。

(それに寒いし、なんだ?この違和感?)

「ららら~」

ニアスはまだ歌を歌っていた、喉丈夫すぎないか?

「ねぇ、休憩にしない?」

「いや、セイレーンはこれぐらい大丈夫なんだよ~」

「そうなの?喉痛くない?」

「痛くないよ?」

その時、地面から何か音が聞こえた。

「……地面に何かいるのか?」

私は地面をじっくりと見た、するとミミズのような何かが這って移動をしているような跡が見えた。

(ミミズ……いやでっかいワームか?)

するとマリーさんが外に出てきた。

「なるほど、これの音の主はこの地面を潜っている何かの先にいるってことだ」

「どうしてわかるの?」

「私の仲間にこんなことをする奴が居るからな……」

甲板で眠っていたシモンさんが起き上がった。

「誰だ眠りを妨げたのはぁ……」

「私たちじゃない、それに誰が起こしたのかもわからん」

「そうか、それで地上から伸びてきている触手はどうするんだ?」

「伸びてきてる……?」

私たちは地面を見た、すると触手が勢いよくこっちにやってきていた。

「こりゃ私たちの位置丸わかりだね……私行ってくる」

マリーさんが羽を広げ、鎌を持って飛んだ。

「……どこから伸びてきているのかが問題だ、仕方ない、力を10%出力するか」

するとシモンさんの周りのオーラがどす黒くなった。

「明らかに悪役が纏うオーラじゃん」

「そうだろう、だがこれがいいんだ、これが」

するとシモンさんは空中浮遊を始めた。

「……星空(スタースカイ)散弾(スプレット)

空が急に晴れ、そして小さな星が触手を次々とちぎっていった。

「すっごい……」

するとニアスはこう言った。

「もうシモン一人でいいんじゃね?」

ニアスは思っていることを口にした、私だってそう思う。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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