59話 仲間
数時間が経ち、船の外から私を呼ぶ声が聞こえた。
「……何だろう」
私は外に出ていった、するとどこかで会ったような人が下でわたしの名前を叫んでいた。
「アレキサンドライト!」
「……いったん降りるか」
私は地面に降りると男の人に抱きしめられた。
「ずっと……探してたんだ……アレキサンドライト」
「……今思い出した、あなたはアルミナ」
「そうだ、覚えてくれてたんだ……この船は何処の国の物なんだ?」
「ああ、私が流れ着いた先の街の人たちが作ったんだ」
「そうか……向こうでもなんとかやっていけてるんだな」
するとアルミナはぽろっと泣き出した。
「なんで泣いてるの?」
「だってさ……あんな人が嫌いだったのに、ここまで成長したんだ、そりゃ泣いちゃうよ」
その時、マリーさんが私の肩に乗った。
「この人は?」
「……吸血鬼なのか?」
「ヴァァァァ!!!って茶番をするけどさ、なんなら吸血鬼なのに日の光浴びれてるんだよ?」
「なら普通の人なのか」
「いや、吸血鬼だよ」
「どっちだよ」
そしてマリーさんはあの王様の場所に向かい、私は日が落ちるのを見ながらアルミナと話していた。
「ねぇ、今の仲間は何処にいるんだ?」
「今の仲間か……すまないが何処に行ったか分からないんだ」
「どうしてなの?」
「……アレキサンドライトが漂流した日に大喧嘩をしてな……船が大破して各々バラバラに散っていったんだ、だが俺はたまたまここに流れ着いたってわけだ」
「運がよかったんだね」
「そうだけどさ……やっぱ他の人の安否が気になるな」
そして夜になると魔物がうじゃうじゃと湧いてきた。
「ちょっとここにキャンプを張るがいいか?」
「いいけど、魔物に襲われない?」
「大丈夫、音さえ出してなければいいんだ」
そして私は船に戻り、寝室に向かった。
「……狭いっちゃ狭いけどねぇ」
部屋は大体2畳ぐらいでベッド代わりの布団が置いてあった。
「必要最低限の物なのね」
するとハッチがやってきた。
「一緒に寝てもいい?」
「いいけど、どうしたの?怖いの?」
「うん……」
そして私はハッチと寝ることになった、だが2畳のスペースに二人はさすがに狭すぎる。
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