22話 案外なれるもの
高濃度の魔力の霧の中にぶち込まれたが……さっきとは違って呼吸がしやすかった。
(あれ、どうして呼吸が出来てるんだろう)
さっきまでは鼻で勢いよく吸っていたが、口呼吸で限界まで吸うと楽っていう事に気が付いた。
「……これか!?」
「ってこれまずくない!?」
「ああ、体の魔力の量が徐々に増えている……このままだとまた魔力暴走を起こしてしまうぞ!」
そして背中に痛みが生じ、私を部屋の外に出そうと二人は私を引っ張っていた。
(何か……掴めそうだ……)
私は思いっきり空気を吸った、すると枝の色が赤色から青色になった。
「なんだこの色……見た事ないぞマリー!?」
「私もだ……何が起きてるんだ?」
すると枝の所々からナイフが出てきた。
「……ぶおぉぉぉぉぉおおお!!!」
ナイフが羽のように広がっていった。
「なんじゃこれぇぇ!?!?」
「知らないよ……」
マリーさんはショボショボとした顔でわたしを見ていた。
「ってこれ飛べそうだぞ!?」
「やってみて」
私は背中の筋肉を使って飛ぼうとした、すると体が少しだけ浮いたような気がした。
「……このナイフの羽って、どうなんだろうね」
「的に投げてみたら?」
「的ってどこにあるの?」
「なら私が的になる」
「マリー……骨は拾ってやるよ」
「死なないわよ、じゃ、行くよ!」
マリーさんは上空に飛び、私は力いっぱいに羽を動かし、何とか空を飛べるようにした。
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