13話 一国の王女、そして仮の姿
十分休憩した後はハンターギルドという建物を探しに街を歩いた。
「……どこにあるんだろうな」
「魔物の首が飾ってるのかな……」
フェンリルちゃんは物凄くおびえているが……そんな怖い場所なのか?
「あの~」
私は街中を歩いている人にハンターギルドの事を尋ねた。
「この人、フェンリル連れてる」
「そうだね、アポロ」
「この街のハンターギルドってどこにあるのかな?」
何だろう、この子供……でも人は見かけによらないからな……
「今子供と思った」
「そうだね」
「えっ、大人なの!?」
「そうだけど何か?」
「あちゃー、ごめんね。背が小さいからつい」
「他の人にすごく言われるんだ、子供って」
「うん、だから魔物に舐められるからハンターギルドに入ってるんだ」
「そのハンターギルドってどこにあるの?」
「あそこの曲がり角を曲がって、一つだけレンガ造りの建物ある、それがハンターギルド」
「ありがとう、ほら、フェンリルちゃんいくよ」
「うん」
そして私とフェンリルちゃんは道案内で言われた道を歩き、明らかに周りから浮いているハンターギルドがあった。
「……おじゃましまんにゃわー」
中に入ると酒場のように酒豪が酒を飲んでいた。
「新規の方ですか?」
「そうです、最近ここに転生してきて……」
「ならこの石板に手をかざしてください」
ハンターギルドの人が石板を出してきた、私は石板に手をかざした、すると石板の一部が爆発した。
「……あなたのペンタグラム、爆発系か何かですか?」
「爆発系だね、それがどうか?」
「……その横の人はフェンリルですね。わかりました」
そうして私とフェンリルは奥の部屋に連れてこられた。
「……一花から聞いたけど、例の転生者?」
「一花さんって、あの森の休憩所の?」
「そうそう、私の事、何て言ってた?」
「ハンターギルドやってる人って言ってたね」
「本当にそれだけ?」
「そう」
「そっかぁ~後でもっとマーケティングをうまくするようにしごかないとね」
(何この人怖!?)
そしてバッジが支給された。
「これは階級バッジになるんだ、私はSランクっていう最上級のランクで最初はC5からスタートね」
「C5……階級を上げるにはどうしたら?」
「とにかく依頼をこなす、それしかない、でも例外があるんだ、3人で挑むS級デスマッチっていう奴、中に数十チームが紛れ込んでるからその中で生き残る、そして指定された魔物を狩るっていう奴だね」
「そうなのか……」
「ちなみに王女特権でS級まで引き上げれるけど、まだ実力が伴ってないから上げないけどね~」
「王女特権……は?」
「一応この姿は仮の姿、本当は王女なんだけどね、ここの経営もしてるってね」
その時、誰かが飛び込んできた。
「すまない、ここのギルドで行方不明の捜索願を出せるか?」
「出せますけど、どうしました?」
「娘が火山に向かったきり、帰ってこないんです!」
「それって、誰かと行ってます?」
「おじいちゃんと行っているんで、本当に心配なんです」
「なるほど、掲載はしておきます」
私はその声に割り込むように言った。
「その依頼、受けます」
「だがこれは……いやいいか、実力を見せてもらうために、見るのもありか」
そして私と王女様はフェンリルの背中に乗り、火山に向かった。
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