10話 過去の英雄
フェンリルちゃんの下にタオルを敷いた時、何かが窓から飛んできた。
「……鳥かな?」
マリーさんは窓の方向にある松明を灯した、すると筋肉質の男がいた。
「またあいつかよ!?」
「ああ、そうだ、体が木っ端みじんになったが、あれ程度、再生できるぞ!」
(あの時木っ端みじんにした奴がどうしてここにいるんだ……って今考えても無駄だよな……)
私は何が何だかわからないまま斬撃をかわした。
「ってここ私の城なんだけどさ……ここで暴れるのはやめてくれないか?」
マリーさんからさっきとは違うオーラが出ていた。
「そうか、ならお前ごと切り刻んでやろう」
「マリー……あいつ……知り合い!?」
「違う!あんな裸同然の変態ゴリラなんて友達にいない!」
「何を話しているんだ……」
「ふざけるのはここまで、なら……今からお前をぶっ潰す」
マリーさんは羽を大きく広げ、鎌を持ち男に向かってきた。
「ほぉ、こいつは吸血鬼と言ったところか……」
「吸血鬼……フッ、そのような事を言われたのはいつ頃なんだろうな!」
マリーさんは鎌を剣のように容易く扱いだした。
(あのレベルまで私は追いつけないよぉ……胃が痛くなってきたぁ~~)
私は何かできることは無いかと見渡した、見つけたのは食卓に置かれたナイフだった。
「……マリーさん!ナイフ貰います!」
私はそのナイフをしっかりと握り、男に向かって投げた、ナイフは男の腹と顔に刺さった。
「へぇ、離れないといけないのかな」
マリーさんは私のやることについてちょっとだけ理解していた。
「Touch・The・Dust」
私は起爆ボタンを押すような動作をした、するとナイフが爆発し、また男は木っ端みじんになった。
「……これが、ルンダのペンタグラムなのか……?」
「そうかもしれない」
「それはそうとして、一旦は退けたのかな……って一度木っ端みじんにしてるのにどうして生きてるのかな」
「知らないな」
そしてマリーさんのご厚意で城に泊めさせてもらうことになった。本当にありがたい。
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