99話 腕利きの鍛冶
船が進みだし、ドワーフの街に着くまで暇になった。
「しかし吸血鬼二人に一般人一人……何も起こらないはずもなく」
「いや血は吸わないから」
「好みの血じゃないから」
「二人に言われるとさすがに凹むよぉ」
「まぁまぁ、同じ同種に出会えたんだから」
「マリーさんってこの人以外で同種見た事あります?」
「私のお母さんだね、それ以外は知らない」
「吸血鬼は私だけと思ってたらいたんだよぉ」
どうやらマリーさんと吸血鬼は同族が居たことで感動していた。
「じゃ、私は帰るよ」
「ばい」
「ばいばーい」
私はマリーさんの部屋のドアを閉じ、自室に向かった。
(しかしあの吸血鬼、マリーさんとうり二つだったなぁ)
自室のドアを開けると少しだけだが広くなっていた。
「おかえりー」
「ハッチ~ただいま~」
「おかえり!」
ハッチはしっぽをブンブンと振っていてとてもご機嫌のようだ。
「寝るからスペース開けてくれない?」
「いいよ!」
私はハッチに囲まれながら眠ることにした。
(しかしハッチはどうしてそんなにもふもふなのかい?)
私は眠りについたがハッチはどうしても私と遊びたいようだった。
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