ep6 チキチキ!肝試し!!
この物語は全てフィクションであり、実在する人物、事件とは一切関係ありません。
「いよぉぉぉし!」
両手を広げる。
「チキチキ肝試しぃぃぃぃ!!!」
「今日の俺はハイだぜぇぇぇぇ!!!」
神速移動。
到着。
かつて魔王が住んでいた城。
世界中の人間が恐れる禁足地。
英雄たちの墓標。
魔力汚染。
怨嗟。
呪い。
死。
主人公。
「おおおおお!!!」
テンション上昇。
「リアリティあるぅぅぅぅ!!!!」
なぜか大興奮。
「この悲壮感漂う情景が何とも言えない味を出してるぜぇぇぇ!!」
観光客。
完全に観光客。
「おら、わくわくしてきたぞ!!」
なお。
数百年前の魔王軍幹部の亡霊。
主人公を発見。
「な……」
「何者だ……」
震えている。
主人公は気付かない。
なぜなら。
壁の染みを見ていた。
「凝ってるなぁ」
違う。
血痕である。
「ここの美術担当やるじゃん」
違う。
魔王である。
◇
そして城の奥。
魔王の玉座。
主人公。
「おおおおおお!!!」
「ラスボス部屋だぁぁぁぁ!!!!」
着席。
勝手に座る。
王の間。
魔王の座。
世界征服を目指した存在の玉座。
主人公。
「ふふふ」
「余が魔王である」
一人芝居開始。
「世界は余のものだ!」
「わはははは!」
楽しい。
最高である。
◇
その頃。
強者会議。
勇者。
剣聖。
賢者。
聖女。
修行僧。
「奴が動いた」
空気が張り詰める。
「どこだ」
賢者が青ざめる。
「魔王城です」
全員。
「なにっ!?」
緊急事態。
「まさか封印を解く気か!」
「古代兵器か!?」
「世界の理を書き換えるつもりか!?」
誰も分からない。
◇
そして。
魔王城。
主人公。
「よーし次は宝探しだ」
ウッキウキ。
ただの肝試しだった。
お読み頂き、ありがとうございます。




