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最強おじさん異世界で休日を満喫する!〜なお、勇者は換金所である〜  作者: 涙目


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ep11 ブラックホール……なんてシュ○ゲ?

この物語は全てフィクションであり、実在する人物、事件とは一切関係ありません。

月面。


「いや、ちょっと待て」


主人公は腕を組んだ。

珍しく冷静だった。


誰も急いでない。


動いてない。


そもそも。


人がいない。


月だから。


「……」


考える。


知識を総動員する。


前世。

ゲーム。

漫画。

アニメ。

ネット。


そして。


「ブラックホールって」


ろくでもない前兆。


「時超えれるんじゃなかったか?」


世界がやばい。


ものすごくやばい。


主人公の目が輝いた。


「つまり」


「過去とか未来とか行けるんじゃね?」


やめろ。


本当にやめろ。



王都。


賢者。


突然立ち上がる。


「大変です!!」


勇者。


「ああ」


もう慣れている。


「今度は何です?」


賢者。


顔面蒼白。


「月です」


勇者。


「月ですね」


慣れている。


「その月から超高密度魔力が」


「はい」


「ブラックホール理論を再現しています」


沈黙。


勇者。


「……」


剣聖。


「……」


聖女。


「……」


全員。


「あのおじさんか」


結論が早い。



月面。

主人公。


「善は急げだ!!」


何が善なのだろう。


本人も分かっていない。


「れっつごー!!」


シュバッ!!



ブラックホール近辺。


主人公。


大興奮。


「うおおおおおお!!!」


「渦巻いてるぅぅぅぅ!!!」


観光客である。


「かっこいいなコレ!!」


世界の終焉をもたらす天体である。



ある男は考えた。


ブラックホール。



時間が歪む。



未来に行ける。


つまり。


「未来のコーラが飲める」


違う。


そこじゃない。



「よし」


突入準備完了。


すると。

ブラックホールの中から現れる影。


巨大。


神々しい。


宇宙そのもののような存在。


時空神クロノス。


時の管理者。


世界法則の管理者。


超越存在。


「待て」


主人公。


停止。


「ん?」


クロノス。


「頼むから入るな」


主人公。


ぽかん。


初めてだった。


逃げるより先に。


話しかけられたのは。


「え」


クロノス。


真顔。


「頼む」


「本当に頼む」


「お前が入ると何が起こるか分からん」


「歴史が壊れる」


「宇宙が壊れる」


「私も分からん」


主人公。


考える。


数秒。


「……」


「じゃあ」


クロノス。


期待する。


説得成功か。


主人公。


「少しだけ?」


クロノス。


頭を抱えた。



その頃。

王都。


勇者。


空を見上げる。


「どうでした?」


賢者。


遠い目。


「時空神が全力で止めています」


勇者。


「珍しいですね」


賢者。


「神が泣きそうな顔してました」


勇者。


「ああ……」


納得した。


そして遠い宇宙の片隅では。


時空神が。


邪神よりも。


魔王よりも。


恐るべき存在と対峙していた。


**「休日に飽きた元ヒキニート」**


である。

お読み頂き、ありがとうございます。

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