ep10 アッツアツの遊泳会♡
この物語は全てフィクションであり、実在する人物、事件とは一切関係ありません。
「…………無重力、飽きた」
月面。
飽きたらしい。
人類初の月面移住候補地。
飽きたらしい。
ベッド。
設置済み。
コーラ。
完備。
理想郷。
完成。
しかし。
飽きた。
人類史上初である。
「……」
宇宙を見上げる。
キラキラ。
銀河。
星々。
そして。
太陽。
「太陽って」
ろくでもないことを考えている顔だった。
「泳げんのかな?」
ろくでもなかった。
完全にろくでもなかった。
普通の人間。
太陽を見て思う。
すごいな。
綺麗だな。
宇宙って広いな。
主人公。
泳げるかな。
思考がおかしい。
「善は急げだ!」
何が善なのか。
本人も分かっていない。
シュバッ!!
月終了。
◇
数分後。
太陽近辺。
「うおぉぉぉぉぉ!!!」
強化魔法。
耐熱。
耐圧。
耐放射線。
超耐久。
その他沢山。
全部乗せ。
目的。
遊泳。
神々が泣いている。
「熱っっっっっ!!」
飛び込む。
太陽へ。
どぼーん。
ではない。
ぼしゅぅぅぅぅぅぅ。
である。
「おおおおおおお!!」
主人公感動。
「溶岩風呂みたいだ!!」
違う。
恒星である。
「浮くなこれ!」
当たり前だ。
液体じゃない。
プラズマである。
「うひょぉぉぉぉぉ!!」
犬かき。
世界初。
太陽犬かき。
歴史に残らなくていい偉業だった。
◇
その頃。
賢者。
「異常魔力反応です!」
勇者。
「どこだ?」
賢者。
青ざめる。
「太陽です」
沈黙。
王。
「太陽」
賢者。
「太陽です」
剣聖。
「彼か」
勇者。
「彼ですね」
もうみんな慣れている。
◇
太陽。
主人公。
ぷかぷか。
「ふぅ~」
くつろぐな。
「なかなか良いなここ」
最悪である。
すると。
巨大な影。
太陽内部。
何かいる。
主人公。
「あ」
生命体だった。
恒星龍。
神話級存在。
星の管理者。
太陽そのものの化身。
「汝は何者だ」
開口一番。
主人公。
「ひっ」
神速逃走。
最速記録更新。
恒星龍。
「……」
「……」
「最近の人類どうなってるのだ?」
◇
月面。
主人公。
ガタガタ震える。
「いた」
青ざめる。
「太陽に人いた」
人じゃない。
「意味わかんねぇ」
お前がな。
こうして世界最強のおじさんは学んだ。
太陽には人(?)がいる。
危険である。
二度と近づくまい。
◇
なお翌日。
「ブラックホールって入れるのかな?」
まるで反省していなかった。
お読み頂き、ありがとうございます。




