新エリア
木の陰から一歩出ると、風が外套の裾を持ち上げた。
足元から、なだらかな斜面が続いている。低い草に覆われた丘を下れば、森の縁に沿って伸びる道へ出られそうだった。その先は緩く曲がり、木々の向こうへ隠れている。
城も、見覚えのある山もない。
振り返って木の裏まで確かめたが、誰もいなかった。幹に手を添えると、手袋越しに樹皮の凹凸が伝わってくる。頭上では葉が擦れ合い、その隙間から落ちる光が、黒い袖をまだらに照らしていた。
風が頬を通り過ぎる。草の匂いに、湿った土の匂いが混じった。
「うん」
何というか、リアリティがリアリティしてる。
前から風も匂いも感じられたのに、今日は妙にはっきりしてるな。首の後ろに入ってくる風まで、やけに気になる。これがアップデートの力か。
「すげーけども」
襟元を押さえ、もう一度、丘の下へ目を向ける。遠くで鳥が一羽、森から飛び立った。草原に人影はなく、こちらへ向かってくるものも見当たらない。
景色はいいんだけどな。できれば、来る前に一言ほしかったぞ。
アップデートに合わせた移動なら、新しい土地を見せるためなのだろうか。そう考えれば、知らない場所に出たこと自体はおかしくない。ただ、帰り道まで分からないのは困る。
「まずは、周囲を確かめるか」
仕込み杖を持ち直し、木陰へ戻った。
ハードコアでは、一度死ねば戻れない。場所が変わったからといって、急に気楽に歩き回れるようになるわけではなかった。
せっかく休みまで取ったんだ。最初の草むらで全部終わるなんて、絶対に嫌だぞ。
「《召喚:黒影》」
足元の影に、波紋が広がった。
黒い水を押し上げるように、人の頭が現れる。続いて肩が、腕が、地面から抜け出した。細身の身体を包む黒装束。顔は目元以外を布で覆い、腰には短剣を差している。
そいつは音もなく膝をつき、俺を見上げた。
《黒影》。特殊技能《召喚》によって呼び出す、隠密と偵察を得意とする斥候である。
呼び出せるようになるには、魔物からまれに手に入る《魂石》と、技能の取得を含めて合計五ポイントのSPが必要だった。SPは技能を身につけるためのポイントだ。使える数に限りがあるので、当時は取得するか、かなり悩んだ。
今なら、迷ってる俺の背中を押してやりたい。こいつが先に調べてくれたおかげで、近づかずに済んだ魔物も、踏まずに済んだ罠もある。
《召喚》のレベルが上がるにつれて、黒影は複雑な命令にも応じるようになり、戦う力も伸びた。倒されても再び呼び出せるが、再召喚には二十四時間の待機が必要になる。失ってよいからと、雑に使う気にはなれない。
「周囲を調べてくれ。魔物の有無と、人が通る場所を知りたい。危険があれば、深追いせず戻れ」
「...承知」
黒影は立ち上がると、幹の陰へ滑り込んだ。黒装束の輪郭が影に紛れ、見えなくなる。
よし。頼んだぞ。
自分で歩いて確かめたいところだが、まずは報告を待とう。その間に、調べられることもある。
「メニュー」
目の前に開いた画面から、マップを選んだ。
現在地の印が一つ。その周囲に、わずかな地形。少し離れると、ほとんど何も表示されていなかった。
地図を動かし、表示を広げてみる。街の名前も、拠点の位置も見つからない。
「これだけか?」
新しい土地なら、未踏破の場所が多いのは分かる。でも、地域名くらいは出してくれてもよくないか。これじゃ、俺がここにいるってことしか分からないぞ。
そこは、さすがに分かってるんだよな。
地図を閉じ、今度は更新通知を開く。移動先の説明や、帰還の方法が書いてあるかもしれない。
《次回アップデート 2155》
俺は、画面を見つめた。
次回?
いったん閉じて開き直してみたが、詳しい案内は出てこなかった。
いや、まず今回の話をしてくれよ。
2155って何だ。更新の番号か? 初めてのアップデートで、いきなり次の予告だけ出されてもな。
ほかに説明がないか確かめたものの、それらしい文章は見つからなかった。まだ表示が揃っていないのだろうか。大きな更新の直後なら、不具合が出てもおかしくはない。
画面を閉じると、草原が視界いっぱいに戻ってきた。
木のそばの平たい岩へ腰を下ろす。外套の裾を引き上げたところで、金の留め具に指が触れた。
さっき、リシェルが直してくれたばかりだ。
光が広がったとき、隣にいた彼女さえ見失った。俺だけが移されたのか、ほかの皆も別々の場所にいるのか、確かめようがない。
このゲームには、離れた仲間といつでも話せる機能が元からない。そのため、手紙や伝令などで連絡するのだが、今は自分がどこにいるのかも分からなかった。
留め具から手を離し、膝に置いた。
それにしても、間が悪い。皆を集めて、普段は言わないような礼まで言って、最後に「皆、大儀であった」。その直後に消えたわけだ。
別れの挨拶みたいになってるじゃん。
違うぞ。更新内容を見て、それから皆と話すつもりだったんだ。勝手に感動的な終わり方にしないでくれ。
「はぁ」
俺を探そうとして、誰かが無茶をしてなきゃいいけど。
岩の脇で、影が揺れた。
「...主」
振り向くと、黒影が片膝をついていた。俺は杖を取り、腰を上げる。
「どうだった?」
「...森の縁に魔物が複数。こちらへ近づく動きはありません。街道に、武装した若い男女を三名確認しました」
「何をしていた?」
「...会話をしながら、道を進んでいました」
「こちらには気づいているか?」
「...その様子はありません」
ひとまず、話を聞けそうな相手はいるらしい。武装しているなら、冒険者だろうか。
黒影が見てきた範囲に、差し迫った危険はない。ただ、三人が安全な相手かどうかまでは、これだけでは分からない。近づいて、様子を見よう。
「助かった。影に潜み、周囲の警戒を続けてくれ。こちらから指示するまで、姿は見せなくていい」
「...承知」
黒影の身体が沈み、俺の足元の影に重なった。召喚を解いたのではなく、そのまま待機させている。
よし。まずは道を聞こう。街に行ければ、地図くらいは手に入るかもしれない。
外套についた草を払い、俺は丘を下り始めた。
◆◆◆
街道には、乾いた轍が二本残っていた。土は踏み固められ、端には車輪に押し出された小石が寄っている。馬車が通る道なら、人の暮らす場所へ続いているのだろう。
曲がり角の手前まで来ると、木々の向こうから声が聞こえた。
「だから、あっちのも採っておけばよかったんだって」
「戻ったら、また時間がかかるだろ」
「すぐそこだったじゃん」
「さっきも、そう言ってたよね」
最後の穏やかな声に、少女らしい声が途切れた。続いて、こらえきれなかったような笑い声がする。
現れたのは、三人の若者だった。十五、六くらいだろうか。
茶色い髪の少年が先頭に立ち、腰に剣を下げている。その隣には、短い黒髪の少女。背に弓を負い、肩から提げた袋の口を押さえていた。少し後ろを歩く細身の少年は、黒髪で、木の杖を手にしている。
革の装備には擦れた跡があり、三人とも靴が土で汚れていた。袋から覗くのは、束ねられた草の茎らしい。
採取帰りか。少なくとも、喧嘩をしに来たようには見えないな。
あれ。なんか緊張してきたぞ。
いつもはコミュ障の俺でも、NPC相手なら普通に話せるのに。ここまで人間そっくりだと、なんか調子が狂うな。
ええい、ままよ。
「す、少し、いいだろうか」
「うわっ!?」
先頭の少年が足を止めた。後ろの少年も慌てて止まり、杖の先が地面を擦る。少女は袋から手を離し、こちらを見た。
「すまない。驚かせるつもりはなかった」
だめだ。緊張して城主モードになっちまった。
普通に「すみません」でよかっただろ。城を出たばかりだからって、口までそのままでどうする。
「い、いえ。こちらこそ、気づかなくて」
茶髪の少年は、そう答えながら俺を見た。その目が肩の辺りで止まり、外套の金糸をたどって、杖へ下りる。
急に背筋が伸びた。
「失礼しました!」
少女も慌てて頭を下げる。後ろの少年まで姿勢を正したので、俺はつい、自分の袖を見た。
黒地に金の刺繍。飾りの入った留め具。丘を下りてきただけでも、裾の重さが気になる外套。
ああ。服も、そのままだったな。
向こうは実用的な革装備で、こっちは玉座の前に立つための格好だ。道端でいきなり声を掛けてくるような服装ではない。
「そう畏まらなくていい。道を尋ねたいだけだ」
「道、ですか?」
「ああ。この辺りには詳しくなくてな。近くに街はあるだろうか」
「はい。この道を東へ進めば着きます。僕たちも、そこへ帰るところです」
少年が、進行方向を指した。
よかった。街がある。どこまで歩いても草原、なんてことにはならずに済みそうだ。
「そうか。助かる」
「あの、お供の方は」
少年の視線が俺の背後へ動く。少女も丘の方を見ていた。
「事情があって、今は一人だ」
「お一人で?」
聞き返した後、少年はしまったという顔をした。
「すみません。立ち入ったことを」
「構わない」
そりゃ、この格好なら誰か連れてると思うよな。実際、少し前までは大勢いたんだ。俺だって、好きで一人になったわけじゃない。
黒影は足元にいるけど、今出したら、道案内どころじゃなくなりそうだし。
少年はまだ何か気になる様子だったが、それ以上は尋ねなかった。こちらも、いきなり草原へ飛ばされたと説明して困らせるつもりはない。
「もし迷惑でなければ、街まで同行させてもらえないか。初めての土地で、勝手が分からなくてな」
「僕たちと、ですか?」
「ああ。都合が悪ければ、道を教えてもらえただけで十分だ」
少女が少年の袖を引いた。
「ちょっと」
「あ、はい。少しだけ、お待ちください」
三人は数歩離れ、顔を寄せ合った。俺は道を空けるように脇へ寄り、森へ目を向ける。
「どうする?」
「街へ行くだけだろ」
「そうだけど。絶対、偉い人だよね」
「困ってるみたいだし、道は同じだから」
聞こえてるぞ。声、もうちょっと落とした方がいいぞ。
杖の先で小石を避け、聞かなかった顔をして待った。知らない男に急に同行を頼まれたのだ。仲間同士で相談するくらい、当然だろう。
変な用事を押しつけられると思われたかな。街の場所を知りたいだけなんだけど、見た目で損してる気がする。
やがて、茶髪の少年が戻ってきた。
「お待たせしました。僕たちでよければ、ご一緒に」
「いいのか?」
「はい。どうせ同じ道ですから」
後ろで、杖を持つ少年も頷いた。少女はまだ少し緊張しているようだったが、嫌そうな顔はしていない。
ありがたい。まず誰かと話せただけでも、だいぶほっとしたな。
「ありがとう。助かる」
軽く頭を下げると、目の前の少年が慌てて両手を上げた。
「そんな、頭を下げないでください!」
「助けてもらうのはこちらだ。礼くらいは言わせてくれ」
「いえ、あの、はい」
返事が忙しいな。余計に困らせちゃったか。
顔を上げると、少女が隣で笑いをこらえていた。少年はそれに気づいたらしく、少しだけ彼女を睨んだが、すぐにこちらへ向き直る。
「では、行きましょう。足元、石が多いので気をつけてください」
「ああ。よろしく頼む」
少年が先に立ち、少女がその隣へ並ぶ。俺が歩き出すと、杖を持つ少年が少し横へ寄って、道を空けてくれた。
次に人と会う前には、着替えよう。この服で道を聞くと、こんなに大事になるとは思わなかった。
◆◆◆
街道は、緩やかな起伏の向こうへ続いていた。三人の歩調に合わせて進むと、袋の中で草が擦れる音が聞こえる。
黒影は影に潜んだままだった。近くの茂みへ目を配りながら、前を歩く少年へ声を掛ける。
「君たちは、冒険者なのか?」
「はい。まだ駆け出しですけど」
少年が歩調を緩めたので、隣へ並んだ。
「今日は薬草を採りに?」
「さっきの、聞こえてましたか」
「少しな。袋にも見えていた」
少女が、自分の肩の袋を見下ろす。飛び出しかけていた茎を中へ戻し、口を締め直した。
「まだ危険な依頼は受けられないので、こういう仕事で装備を揃えようと思ってるんです」
茶髪の少年は、自分の腰の剣へちらりと目を向けた。
「討伐の方が報酬はいいんですけど、怪我をしたら、稼いだ分がなくなってしまいますし」
「堅実でいい。帰ってこられてこその仕事だからな」
少年が顔を上げた。少し驚いたようだったが、すぐに口元が緩む。
「ありがとうございます」
偉いな。格好つけてハードコアを選んだ頃の俺に、聞かせてやりたい。あのときは、何とかなるだろうで始めちゃったんだよな。
今なら、最初に盾を買えって言う。見た目で武器を選ぶ前に。
「ほら。やっぱり、今日は戻って正解だっただろ」
少年が少女へ言うと、彼女はすぐに顔を上げた。
「別に、魔物のいるところまで行こうって言ったわけじゃないし」
「帰り道の分も考えておこうってことだよ」
杖を持つ少年が、後ろから言葉を添える。
「分かってるって。次は、もっと早く出ればいいんでしょ」
「起きられるならね」
「起きるから!」
少女の返事に、二人が笑った。俺もつられて口元を緩める。
気づけば、さっきまでの緊張も少し薄れていた。
少し先で道幅が狭まり、少女が袋を抱えるようにして後ろへ下がった。茶髪の少年は歩く速さを落とし、彼女が横へ戻ると、また元の調子で歩き出す。
誰かが声を掛けたわけではなかった。杖の少年も、その間に袋の紐を持ち直している。歩き慣れた三人なのだろう。
「そこ、気をつけてください。土が崩れてるので」
先頭の少年が、道の端を指した。
「ああ。ありがとう」
言われた場所を避けると、靴の下で小石が鳴った。俺が通ったのを確かめてから、少年は前を向く。
案内まで頼んだのはこっちなんだから、服のことで気を遣わせすぎないようにしないとな。
頭上を鳥の影が横切った。少女が顔を上げ、眩しそうに目を細める。風が吹くと、袋から薬草の匂いが流れてきた。
街へ行けば、人の集まる場所もあるだろう。道のことを聞き、地図を探して、知っている地名が一つでも見つかればいい。
リシェルたちに連絡を取る方法も、そこで考えよう。今は、使える手段を一つずつ確かめるしかない。
前で、少女がまた薬草の話を始めた。今度は採った量を比べているらしく、茶髪の少年が自分の袋を少し後ろへ隠す。
見覚えのない道で、初めて会った三人の話を聞きながら歩いている。さっきまで一人で地図を眺めていたときより、肩に入っていた力が抜けていた。
どんな街なんだろうな。店が多ければ、帰り道を調べるついでに少し見て回れるかもしれない。知らない物が並んでたら、それはちょっと楽しみだ。
まあ、その前に、この三人の名前くらい聞こう。助けてもらっておいて、いつまでも「君たち」じゃな。
袋を庇いながら歩いていた少年が、こちらを振り返った。
「大丈夫ですか? 少し、速かったでしょうか」
「いや。問題ない」
俺は杖を持ち直し、空いていた半歩を詰めた。
「そういえば、まだ名を聞いていなかったな」
隣へ並んで尋ねると、少年は「あっ」と声を漏らした。
「すみません。僕はラトです」
「ミリーナです。よろしくお願いします」
「フィンといいます」
少女と杖の少年も、順に名乗った。ラトは二人を見てから、俺へ向き直る。
「あの、お名前を伺っても?」
「セツだ」
「セツさん、ですね」
「ああ。よろしく頼む」
杖を左手に持ち替え、右手を差し出した。ラトは少し驚いたように俺の手を見てから、握り返してくる。
この辺りの冒険者がどのくらいのレベルなのか、少し見ておくか。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
握手を交わしたまま、無言で《鑑定》を使った。対象に触れていれば、声に出さずに能力や技能を調べられる。
人の能力を勝手に覗くのは、失礼に当たる行為だが、ここは大目に見てもらおう。
ラトの顔の横に、情報が浮かんだ。
──────────────
【鑑定】
名前:ラト
年齢:15歳
種族:人間
レベル:11
未使用SP:15
【能力値】
HP:2,603/2,603〈成長S〉
MP:1,003/1,003〈成長B〉
ST:100/100
筋力:175〈成長B〉
耐久:190〈成長A〉
敏捷:148〈成長D〉
器用:160〈成長C〉
知力:130〈成長F〉
精神:160〈成長C〉
回避値:250
会心値:258
【種族特性】
《環境順応》
【一般技能】
剣術:初級Ⅲ
受け流し術:初級Ⅲ
採集術:初級Ⅱ
【特殊技能】
なし
【超越技能】
なし
【装備付与技能】
なし
【才能】
第一枠:なし
第二枠:なし
第三枠:なし
──────────────
レベル11。
まあ、駆け出しだし、そんなもんか。
剣術より、採集術の方が一段上か。さっきの話どおり、今は薬草採りが中心なんだな。
NPCの技能取得や昇級には、本人の意識が反映される。何ができるようになりたいか、何をうまくこなしたいかという思いに応じて、未使用のSPが割り振られる仕組みだ。
薬草採りを、もっと上手くやりたかったんだろうな。日々の仕事でそう考えているうちに、採集術へポイントが回ったのだろう。
続いて、能力値の横に並ぶ成長率へ目を向ける。
成長率は、六つの能力とHP・MPに合計42ポイントを割り振ることで決まる。六能力はF、HP・MPはCを最低ランクとして、それぞれ段階的に成長率を上げられる仕組みだ。
ただし、NPCのポイント配分は個体ごとにランダムで決まる。本人が剣を使いたいと思っていても、剣士向きに育つとは限らない。
ただラトの場合はHPがSで、筋力がB、耐久もAある。ほかの部分もバランスが良い。
めちゃいいじゃん。
そして何より剣を持って前に立つ本人の役回りにも合っている。装備を揃えて経験を積めば、頼れる前衛になりそうだ。
最後に、才能の欄へ視線を移した。三つの枠には、いずれも「なし」と表示されていた。
んー惜しい。才能はなしか。
まぁ、頼れる前衛になることは間違いないだろう。
がんばれラトくん。
表示を閉じ、握った手を離す。ミリーナも小さく頭を下げ、フィンが穏やかに笑った。
ほかの二人も見ておきたかったが、違和感なく握手を交わせそうにはない。まあ、良しとしよう。
ラトは前へ向き直ると、この先にある街のことを話し始めた。
最初は緊張したけど、割と話せるもんだな。
俺は三人と歩調を合わせ、その話に耳を傾けた。




