第6章 新たなる旅立ち
1.着火剤と異世界
中継地点づくりの準備を進めていた、ある日のこと。
浩平は地面に小さな木板を敷き、掌サイズの細い木の棒をセットすると、両手を激しくすり合わせて勢いよく軸を回転させていた。
「……浩平さん、それって……もしかして火起こしですか?」
荷造りをしていた愛衣が、不思議そうに尋ねてくる。
「あぁ……なかなか点火しないんだけどね。手持ちの着火剤がもう乏しくなってるから、今のうちにこのやり方を体に覚えさせておこうと思ってさ」
汗をかきながら必死に木を擦り合わせる浩平。
そんな彼の姿をじっと見ていた愛衣は、ふと思い出したように、何気ない調子でこう言い放った。
「あ、火なら……私、指先から出せますよ?」
「………………え?」
浩平の手がぴたりと止まる。
(ま、マジかよ……! お前もなんか出せるのかよーーーっ!!)
歩美の「手から水」に続き、まさかの「指から火」。驚愕の事実を受け止めきれず、浩平は心の中で絶叫した。
だが、愛衣は少し申し訳なさそうに眉をひそめる。
「でも……出せるのはローソクの火みたいな小指の先くらいの大きさですし、数秒出しているだけで指が火傷しそうに熱くなっちゃうんです……」
「なるほど……。一度、それを見せてもらってもいいかな?」
「はい、いいですよ!」
愛衣が指先に意識を集中させると、ポッと小さな灯火が揺らめいた。確かにほんの三秒ほどで熱そうに身を引いてしまい、これでは薪に着火する前に消えてしまう。
しかし、その光景を見た浩平の頭に、電撃のような閃きが走った。
「……なぁ愛衣。もし、この『焚き火用の耐熱革手袋』をはめてやってみたらどうなるかな?」
浩平はバックパックから厚手の耐熱グローブを取り出し、愛衣に差し出した。
「えっ……手袋ですか? やってみます!」
愛衣は半信半疑のまま革手袋を装着し、再び指先に念を込める。
すると——ボッ!!
「うわっ!?」
手袋の指先から、先ほどの倍近くの力強い炎が勢いよく立ち上った!
しかも革の厚みのおかげで、手に熱さは一切伝わってこない。
「すごいです浩平さん! 全然熱くないし、炎も大きくなりました!」
感動して目を輝かせる愛衣。
目の前で揺らめく頼もしすぎる炎を見つめながら、浩平は確信していた。
ここに、完璧な『着火娘(聖者)』が爆誕したのだと——!
(これで……着火剤の心配は一生いらなくなったぞ……助かったぁぁーー!!)
愛衣の「耐熱グローブ×火魔法」による完璧な着火性能に心底安心した浩平だったが、その直後、ふと新たな疑問が脳裏をかすめた。
(……待てよ?)
浩平は腕を組み、ひとり思考の海へと潜っていく。
二人はあの霧を抜けた草原で一夜を明かした際、「見上げた星空が日本みたいだった」と言っていた。だからこそ、あの転移台の向こう側は日本(地球)かもしれないと推測していたのだが……。
(歩美が『喉が渇いた』と願って掌から水をだせたのは、まさにその草原での出来事だったはずだ)
もしあそこが本当に元の日本(地球)なのだとしたら、そんな魔法のような現象が起きるはずがない。
(ということは……あの草原の時点ですでに、あそこは俺たちの知る地球ではなく『異世界』だったんじゃないか……?)
仮説の矛盾に気づき、思わず冷や汗が流れる。
だが、浩平はゆっくりと首を振った。
(いや……考えていても仕方がないな。どれだけ頭の中で捏ねくり回したところで、実際に行って確かめなきゃ何も始まらないんだから)
自問自答を終え、覚悟を決めたような真剣な表情で顔を上げる浩平だった。
「食料ヨシ! 水ヨシ!(歩美) 火もヨシ!(愛衣)」
確認を終えると、最後に浩平は水瓶の代わりとなる大きなアンモナイトの様な(サザエモドキ)を背中に背負い直した。
道中、不要になった薪は拾い集めながら先へと進むことにする。
サザエモドキの燻製はお腹もしっかり膨れるし、噛めば噛むほど深みのある旨味が溢れ出して、いつまでも口の中に残しておきたいほどだ。すでに自分の中ではすっかり主食になりつつあった。
道中にある少し傾斜のきつい場所には、拾った石と丸太で階段を作っておいた。おかげで格段に歩きやすくなり、目的地への到着時間も以前よりずっと短縮されている。
中間地点を見定めると、まずは地面を平らに整地する。
そこから手斧を振るい、材木を切り出していく作業に入った。相変わらず雨が降る気配はない。
よって、屋根は後回し! とりあえず横になって身体を休められる寝床と、燻製をしまっておく保管箱を作るとしよう。
最後に、あのサザエモドキの貝を水汲み用として設置する。……流石にこれを背負って坂道を登ってきたのは、脚にガッツリ効いた!
2.中間地点の休憩所から転移台座の向う側
地表に敷き詰めた石の上に、材木を隙間なく並べて床を作る。簡易的な出来ではあるが、横になって体を伸ばせる場所があるだけで疲労の抜け方は段違いだった。
何より、ここに来れば水と食料が確実に補給できる。自分たち以外の生存者が現れる可能性など万に一つもないだろうが、絶対にないとは言い切れない。
(先の道を整備するのは、次の機会にするか)
以降も同様の作業を繰り返し、一行は着実に洞窟へ向けて開拓を進めていった。
中間地点から洞窟に至るルートはほとんど傾斜がなく、平坦な地形が続く。しかし背の低い木々やシダ類が密集していたため、それらを薪として刈り取りながら道を切り拓いていった。
苦労の甲斐あって、緊急時には洞窟から東屋まで車を走らせることすら可能となった。
こちらに来てからも意識して定期的にエンジンをかけていたため、幸いにも車のバッテリーはまだ死んでいなかった。
いずれガソリンが底を突く以上、過信は禁物だが、バッテリーの電力だけでもわずかな距離なら走らせることができる。
使える「カード」は一枚でも多いに越したことはない。極限のサバイバルにおいて、この鉄の塊がもたらす移動力と安心感は計り知れなかった。
車から必要な物資を降ろし、洞窟内へと足を踏み入れる。
ひんやりとした冷気が肌を刺す洞窟内は、相変わらず不気味なほど静まり返っていた。自分たちの足音と呼吸音だけが、薄暗い岩壁に反響する。
浩平たちは洞窟内に設けた東屋を仮拠点とし、荷物を運ぶため、車と東屋の間を何度も往復した。一歩一歩、確実にこの未知の空間を自分の領域へと塗り替えていく作業だった。
さらに洞窟~東屋間、東屋~浜のログハウス間にもポイントを増設し、保存食の薫製と水瓶を配備した。
これで、計三箇所の休息ポイント、洞窟、そしてログハウスのベースキャンプ――あわせて五箇所の拠点への食料補充が完了した。
気がつけば、この異世界に足を踏み入れてから、丸一年が経過していた。
「……さて、行くか」
浩平は装備を確かめ、息を深く吸い込んだ。
準備はすべて整った。
あの、転移台座の向こう側へ――!
三人は再び、一人ずつ台座へと足を乗せていく。
向こう側の台座に着くと、浩平が先に降り、愛衣の手を取って優しく降ろした。続けて歩美にも手を貸そうと指先が触れた瞬間――
バチッ!
「ア痛っ!」
甲高い衝撃音とともに、青白い静電気が弾けた。思わず手を引く歩美と、痺れに残る指先を見つめる浩平。ただの静電気にしては、どこか異質な重い痛みが残っていた。この台座には、まだ見ぬ未知の力が残留しているのかもしれない。
浩平は苦笑いしながら改めて手を差し出し、二人を円形の台座の下へと降ろした。
ここは、浩平にとっても初めて訪れる場所だった。
見渡す限りの見知らぬ景色、肌を撫でる風の温度すらベースキャンプのそれとはわずかに違う。
浩平は二人に向き直ると、真剣な眼差しで告げた。
「ここでも、一度魔法を試してみてくれないか?」
この場所でも変わらず力が使えるのか――それが、この世界の法則を確かめるための第一歩だった。
(――やはり、か!)
二人の放った魔法は、間違いなく発動した。
それを見届け、浩平は二人に告げる。
「やっぱりな。夜空の星並びはベースキャンプのある世界とは違う。けど、ここも間違いなく異世界だ。……少なくとも地球じゃないことだけは、ハッキリしたな」
愛衣と歩美も静かに頷いた。地球ではない異質な場所にいるのだという現実を、改めて噛み締めているようだった。
「まあ、仕方ないか……」
浩平はぽつりと呟き、広がる景色を見渡した。ふと、頭の中に一つの疑問が浮かび上がる。
(あの霧を通ってここまで来られるなら、なぜ昆虫や動物は越境してこないんだ……? 風に乗って花粉や種子だって運ばれてくるはずなのに。人間だけが通れるなんて、そんなことあるか?)
考えれば考えるほど、わからないことばかりだった。
「さて……どっちに進もうか」
協議の末、まずは愛衣と歩美がやってきた方向へ向かうことにした。
景色を見渡せば、浩平が最初に降り立った平原によく似ている。
(ここにも……あの先駆者のような骸が転がっていたりしないだろうか)
かつて見つけた物言わぬ先人の姿が脳裏をよぎり、浩平の胸にささやかな不安が走った。
3.新たな骸たちが示した謎
もし、ココに昆虫や動物が居ないならば、多分、あの転移台座の足型の模様にヒントでもあるのかもしれない。
だが、海には古代の生物が沢山の種類がある。
三人でしばらく探索した結果、やはり既に骸どころかほぼ骸骨頭部すら触れば砕けてしまうほど脆く古い物だった。
半日で三体あった。当然衣類もほとんど残ってはいなかった。
ただ、少しだけ土の中に残っていた。
コレだけ古いとなると1940年より遥かに古いことになる。
そして、もしココに入った人物の持ち物に何かの種やペットと一緒だとしたら?
「大丈夫だよ。どこに繋がっていようと、この空が続いている限り……僕たちは絶対に帰れる」
そう言って笑ってみせたものの、浩平は密かに固く結んだ拳にギュッと力を込めた。
(ここへ来ることができたなら、きっと帰る道もあるはずだ。……ただ、魚捕りの罠みたいに、入り口は広くても出口が極端に狭い構造になっているのかもしれない……)
帰るには逆にその狭い出口を入口にする必要に迫られる事にもなるだろう。
それと、空の端で微かに歪む星座の並び——それが意味する「この世界の歪さ」の正体を、まだ愛衣や歩美に伝えるわけにはいかなかった。
「そういえば……ここに来てから、全然雨が降らないよね。マジで屋根すら要らないレベルじゃない?」
愛衣がふと空を見上げながら、能天気な声をあげる。
「確かに。でも、俺はこの異世界で一年過ごしたけど、この星がどんな周期で太陽を回っているのかは、まだ謎なんだよな」
そこまで口にして、浩平はふと、最初のキャンプ地に作っておいた「日時計」のことを思い出した。
(もしこの世界にも夏や冬といった季節の巡りがあるなら……あの時、地面に刻んだ影の長さや角度は変わっているはずだ。……戻ったら、一度確かめてみるか)
浩平は服の袖を少しめくり、手首にはめた無骨な腕時計に目を落とした。
チクタクと、秒針は今も正確に時を刻んでいる。
だが……この電池がいつ切れて止まってしまうかは分からない。時間の感覚を失わないためにも、文明の利器に頼れるうちに、この世界の「動く基準(時間と季節)」を作っておく必要があった。
(それと……この腕時計が完全に止まってしまう前に、あのログハウスの側にも、雨風に負けない丈夫な日時計を一つ作っておかないとな)
浩平の頭の中では、サバイバルのための精密な計算と計画が次々と組み立てられていく。
……もっとも、そんな浩平の真剣な横顔と、相変わらず口元からモコ……と溢れ出る謎の白い泡を見た愛衣と歩美は、
(……世界の理や時間の流れすらも計算している……! やっぱり浩平さんは、ただ者じゃないんだ……!)
と、どこまでも神聖な眼差しで見つめ返しているのだった。
「さあ、そろそろか!」
浩平は、まだ明るさの残る西の空を見上げる。
「なぁ! あの空の端に、薄っすらと緑色の月が見えないか?」
愛衣と歩美が目を凝らし、じっくりと空を見つめる。
「見えますよ、浩平さん!」
愛衣が声を弾ませた。
「だろう! やっぱりここは、この星のベースキャンプの裏側なんだ!」
疑問を浮かべた歩美が愛衣に耳打ちする。
「愛衣、どういうこと?」
「日中だったから見えていなかったんですね、浩平さん」
「そうさ! ここは日中に空が霞んで太陽の光だけが届いていたから、上空の月が見えなかったんだよ。この分なら、おそらく朝方にも見えるはずだ」
浩平は力強くうなずいた。
「よし、今日はこの辺でキャンプをして、明日の朝、もう一度確かめてみよう!」
浩平の頭の中で、これまでの位置関係が急速に組みあがっていく。
(明日から、このあたりで手分けして三人、分かれるか? いや……今出てきた転移台座が、あの日中に見えた月の方角からして『南』に当たるのだとしたら――?)
ベースキャンプを形づくる、あの広大なサークル。
北の転移台座から足を踏み入れ、たどり着いたのは裏手にあたる南の転移台座。もしここが本当にサークルの『南』なのだとしたら……。
浩平は、あの洞窟の東側に刻まれていた「×印」の壁の地図を思い出していた。
「決めたぞ! 明日の明け方、もう一度あの月を確認できたら――」
浩平が言いかけると、愛衣と歩美が呼吸を合わせて
「確認できたら……!?」声を揃えた。
「三人で西だ! この芦原の生い茂る草原の西を探索する!」
浩平の頭には、確信めいた一つの仮説があった。
(……もし、あの沈みゆく月の方角……西側に、もう一つの転移台座が存在していたとしたら? もしかするとあそこは、俺が最初に迷い込んだベースキャンプ東側の広場へ繋がっているんじゃないか……!?)
翌朝。空が薄っすらと白み始める頃には、三人はすでに目を覚ましていた。
目を凝らし、じっと東の空を睨みつける。
「……霧が出なくて良かったな」
浩平がポツリと呟いた。視線の先、水平線の向こうにぼんやりと浮かび上がっているものがある。
「あ! やっぱりあれ、月ですよね……? 隣に三個の惑星まで見える……というか、惑星の方が目立ってますけど」
愛衣が指さす。
「……間違いない。あの東の端に見えていたのは、やっぱりあれだったんだ」
浩平は深く納得したように頷いた。あの地形の配置、そしてあの見え方——間違いなく、ここはベースキャンプの裏側に位置している。
三人は手早く火を起こしてお湯を沸かし、温かいスープと乾パンで質素な朝食を済ませた。
「ところで二人は、どのへんからここへ来たんだ?」
浩平が尋ねると、歩美が小さく指をさしながら答えた。
「たぶん、東の方角から入ったんだと思います。それでサークルの端を左回りで歩いていたら、細い脇道を見つけて……。でも奥に行くのがちょっと怖かったので、そのあたりをうろうろ探索していたんです。だけどあまりに草原が広すぎて迷いそうになったので、一晩キャンプをして。次の日に『やっぱりあの脇道に入ってみようか』って話していたら、浩平さんの声が聞こえたんです!」
「なるほど、そういうことだったのか!」
点と点が繋がり、浩平は大きくうなずいた。
さて、それならやるべきことは一つだ。
「行ってみますか!」
浩平の明るい声を合図に、三人は立ち上がり、見渡す限り広がるサークルの草原へと足を踏み出した。
「まずは、この辺りから入ってみよう」
腰に手斧をしっかりと差した浩平を先頭に、三人は大人の背丈ほどもある、先の見えない深い芦の群生地へと深く深く進んでいく。風が吹くたびにザザ……と草擦れの音が響き、緑の林が彼らの姿を呑み込んでいった。
しかし、草を掻き分けながら一日中歩き詰めたものの、それらしきものは何も見つからなかった。探索は翌日へと持ち越しになる。
「今日中に見つからなかったら、一旦食材を補給して出直しだな」
その夜は草原サークルの東の端で夕食を摂って身体を休め、翌朝早くから再び探索を開始した。
そして——ついに『それ』を見つけてしまった。
背丈を超える芦を押し開けたその先に、うつ伏せで倒れ込む人影があった。
すでに命は潰え、白骨化した骸。その腰には、一振りの刀が差されたままだった。
鞘の先は朽ち果てて中の身に錆が浮き、刀自体も半ばで折れてしまっている。
(……これで四体目か)
浩平は一人、胸の内でそっと呟いた。この広大な異世界で、自分たちより前に命を落とした先人たち。
(……やはりここは雨が降らないんだな。だから風化が進むのは大気に触れている側だけで、土に接触している側は風化が遅いんだ)
浩平は木で作った簡易スコップを取り出すと、遺体を埋葬するために穴を掘り始めた。身体をゆっくりと仰向けに返すと、予想通り地面に接していた身体の前側は、背中側に比べて衣類が多少原形を残していた。
「お侍さん……か」
浩平はその腰から静かに刀を抜き取った。
刃の状態を確かめるのは後でいい。先端は折れているが、柄に近い根元の部分はまだ十分に使える強度を残していそうだった。
その時——それまで一切の動きを見せていなかった静寂の森の奥から、冷たい風が木々を揺らし、ざわざわと不気味な音を立てて吹き抜けた。
(……長居は無用だな)
浩平は既に帰り支度を終えていた愛衣と歩美のもとへ素早く合流し、三人は急ぎ足で近くの洞窟へと戻っていった。
「今夜はここで一晩明かそう」
洞窟の中に焚き火をくべ、ホッと一息ついた頃。浩平たちは持ち帰った刀の状態を確認するため、風化してボロボロになった鞘からゆっくりと身を滑らせた。
ずしりとした重み。少し力を込めて引き抜くと、半ばで折れた刀身が、焚き火の炎に照らされて鈍い銀色の光を放つ。
浩平は刀を手に取り、柄の近くや身の側面に刻まれている古い文字に目を凝らした。
茎に刻まれていた銘は——『碑守』。
「碑を守る……?」
浩平がその文字を静かに読み上げた、まさにその瞬間。
「……浩平さん、まさかこれって……!」
愛衣がハッとしたように目を見開いた。
「あの転移台(碑)を守っていた人だった……ってことですか!?」
歩美も息を呑む。
「じゃあ……浩平さんがこれまでに見つけた、他の三人の遺体は……? この人と仲間で、何か関係があったんじゃ……」
「……その可能性は高いな」
浩平は『碑守』の文字をじっと見つめた。
異世界に呑み込まれたのは自分たちだけではない。かつてこの地に辿り着き、何かを守り、そして倒れていった先人たちがいたのか?
まてよ、浩平は、この文字は刀を作った時点でなければ掘れないんじゃないか?
だとしたら、分かってココに入った事にならないか?
食料を補修したら、もう一度行く必要があるな!
三人は頷いた。
つづく




