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45話 真なる姿


ーー未開拓ダンジョン80層にて


 「うおおおお!!」

 『ギュオオオオ』

 「ク、ナンテチカラ……ダ」

 『バコォン』


 専用武器を装備した俺の最終奥義【ブレイブ・ナックル】を受けた人型モンスターは、そのまま彼方へと吹き飛んでいった。

 よし、今のは良い手応えだったぞ。

 あれならあいつも倒せただろ。


ーー大和小隊無線にて


ー(大和)先輩、春一の確保完了しました!


ー(太一)大和か!でかしたぞ


ー(大和)そちらこそっすよ先輩!私はこのまま春一を郷士の下まで運んでいくので、先輩はダンジョンボスの様子の確認をお願いします


ー(太一)了解だ大和、春一君を頼んだぞ


ー(大和)はい!


 春一君は無事確保できたみたいだな良かった。

 あとは春一君の傷が軽い事を祈ろう。


 「さてと俺はこの未知の人型モンスターについて調べないとな」

 

 そう言って俺は倒れている人型モンスターに近づいた。


 『ピクッ』

 「ソロキャン侍!」

 「え?」


 美味姫さんが俺の名を叫んだ。

 その時、倒れているはずの人型モンスターがピクッと動いた。


 「オマエ、ユルサナイ」

 『シュバッ』


 そうして人型モンスターの身体から無数の紐状の刃が俺めがけて飛び出した。


 「なっ!」

 『キンッ』


 迫ってきた紐状の刃を俺はガントレットで弾いた。


 「ヤルナオマエ」

 「そりゃどうも、それよりもお前なんで今ので無事なんだよ」

 「オレハココノ"守護者"ダ、カンタンにはタオレナイ」

 「守護者だと?」


 どういう事だ、こいつがここの……このダンジョンのボスのはず。

 ならなんでそんな回りくどい言い方をするんだ?

 ボスならボスと言えば良いのに。


 「トニカク、オマエはナカナカにツヨイ、オレもホンキダス」

 『キュオッ』


 人型モンスターはそう言うと緑色の光を放ちだした。


 「な、なんだこれ!」

 

 そして中から液状化した緑色の人型スライムが現れた。


 「さぁ、ここからが本番だ」

 『キュオッ』


 そう言ってスライムは俺に紐状の刃を放つ。


 「ちっ、それがお前の本性ってわけか!専用技プロミネンス・インパクトぉ!」

 『ドゴォン』


 俺は向かってくる刃を炎の拳で焼き払った。


 「やはり強いな、良ければ名前を聞かせてもらえないか?」


 なんだこいつ、人型の時よりもこっちのフォルムの方がしっかり言葉話せんのかよ。

 違和感がすげぇが、ここは春一君や大和への注意を逸らすためにも時間を稼ごう。


 「……千川だ、元攻略者で今は配信者をしている」

 「配信者か、よくわからないが強者という事だろうな」

 「う、うーん、ちょっと違うけど」

 『キュオーン』


 その時、俺の背後から聞き覚えのあるスキルの起動音が聞こえた。


 「ソロキャン侍、伏せてください!」

 「び、美味姫さん!?」

 「美食ブラストー!!」

 『ズドォン』


 そうして美味姫さんの放った美食ブラストが、人型スライムに命中した。


 「美味姫さん!」

 「大丈夫ですか、ソロキャン侍!」

 「ええ、まぁ大丈夫です」

 「ここからは私も前線に立ちます」

 「え?」

 「目の前でこれだけ仲間を倒されて、黙ってはいられません、アイツだけは許しません!」


 び、美味姫さんってこんなキャラだっけ?

 まぁ戦ってくれるならなんでもいいかぁ。



 


 

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