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42話 人型モンスター


ーー未開拓ダンジョン80層にて


ーー大和小隊無線にて


ー(春一)こちら春一、攻撃を仕掛けます!


ー(太一)了解、美味姫さん援護をお願いできるかな?


ー(美)りょりょ、了解でし!


 美味姫さん、まだ動揺しているみたいだな。

 大丈夫だろうか……。


 「いくよ【ムラクモ】、専用技"乱れ喰い"」

 『ズシャシャ』


 春一君の専用技"乱れ喰い"による連続斬撃が人型モンスターを襲う。


 「ドケ」

 『キキキキン』


 しかし放たれた無数の斬撃は、人型モンスターの紐状の剣により全て防がれてしまう。


 「まずいな……」


ーー大和小隊無線にて


ー(太一)美味姫さん


ー(美)は、はい!


ー(太一)春一君がピンチなので、美食ブラストをお願いします


ー(美)りょ、了解です、ソロキャン侍はどうされるのですか?


ー(太一)俺は安達の救助に行きます


ー(美)わ、わかりました!


 「【リミットボーナス】解放、美食ブラスト!」

 『ズドォン』


 美味姫さんの美食ブラストが人型モンスターに向け放たれる。


 「ナンダアレ、フシギナスキルダ、エルフカ?」

 『ドゴォン』


 そうして美食ブラストは、防がれる事なくそのまま人型モンスターに命中した。


 「ナイズです、美味姫さん!」

 「は、はいぃ!」


 よし、俺はこの隙に安達の救助だ。


 『シュタッ』


 俺は一気に人型モンスターへと突き進んでいった。


 『シュオオオ』

 「ヤハリ、エルフノチカラカ……」


 美食ブラスト直撃時の砂煙が晴れると、ほぼ無傷の人型モンスターが現れた。

 嘘だろ今のでほぼ無傷なのかよ。


 「仕方ねぇ今度は俺の番だ、専用武器【一鉄】解放!」

 『ギュイン』


 俺はあらかじめ腕に装着していた専用武器【一鉄】を解放した。


 「【リミットボーナス】装填、スキル"魔炎"」

 『ブオオオオ』


ーーチャット欄にて


 "な、なんだよあの拳、燃えてるぞ"

 "ソロキャン侍、あんな事できたのかよ!"

 "ぶっ飛ばせ千川氏!"


 「ナンダアノコブシ、モエテイルノカ……」

 「いくぜ、専用技"プロミネンス・インパクトぉぉ!!」

 『ズドォン』


 勢いよく放ったプロミネンス・インパクトは、そのまま人型モンスターの胸をぶち抜いた。


 「クッ、コノイリョク……」

 『ドサッ』


 そうして人型モンスターは倒れてしまった。


ーーチャット欄にて


 "す、すげぇ……"

 "流石すぎるぜ千川氏"

 "これで勝ったろ"


 『シュオオオ』


 人型モンスターの胸に空いた大穴からは、焦げ臭い煙が出ている。

 今のうちに安達を運ぼう。


 『スッ』


 俺は倒れている安達を担ぎ上げた。


 「安達!大丈夫か?」

 「た、太一先輩……なんとか大丈夫です、ごはっ」

 「無理すんな、今すぐ郷士君のところへ運ぶからな」

 『ムクッ』


 その時、横で寝ていた人型モンスターが唐突に起き上がった。


 「え?」

 「キイタゾ、オカエシダ」

 『キュオッ』


 そう言って人型モンスターは、無数の紐状の剣で俺を攻撃してきた。


 「ま、まずい!」

 「専用技"乱れ喰い"」

 『キキキン』

 「春一くん!」

 「千川さん、早く安達を連れて離脱してください、ここは俺がやります」


 そう言って春一君は、俺に熱のこもった強い視線を送った。

 

 「春一君……よしわかった、ここは任せたよ」

 「はい!千川さんこそ安達を頼みます」


 


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