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40話 朝飯作り


ーー未開拓ダンジョン80層、ベースキャンプにて


 ダンジョン攻略において朝食とは、その日の活力となる。

 つまり朝食とは、その日1日分のエネルギーを蓄える重要な役割を持つのだ。


 『ジュウウウ』

 「ソロキャン侍、何を焼いてるんですか?」


 カメラを持った美味姫さんが俺にそう訊ねてきた。


 「80層にある泉で採れた迷宮魚です」

 「へぇ、美味しそうですね!」


ーーチャット欄にて


 "ダンジョンで作る朝の定食か"

 "絵になるな"

 "迷宮魚って食べれるやつなのか?"

 "千川氏、相変わらず料理上手いな"


 迷宮魚の焼き魚。

 これはダンジョン生活の朝飯において、最も重要なタンパク質になる。

 これを軸に俺の朝飯作りは進んでいく。


 『トントントン』


 お次に切るのはきゅうりとトマトだ。

 これは今朝、支援物資として地上から送られてきたものである。

 きゅうりを適当な大きさに切って、先ほどちぎったレタスの上に乗せ、その上からスライスしたトマトを乗せれば簡単サラダの完成だ。


 「美味そうっすね」

 

 作っていると横から安達が覗いてきて、そう言ってきた。


 「それは良かったよ、さぁもう少しでできるから席についててくれ」

 「あ、太一先輩、ご飯盛っておきますね」

 「おうありがと安達、頼むわ」

 「へーい」


 そう言って安達はご飯を人数分よそい始めた。

 なんだよ安達のやつ手伝ってくれるとか、気がきくな。

 昔は手伝いとか全然できなかったのに、安達も成長したんだなぁ。


 『チャポッ』


 俺はそう思いつつ、作っておいた味噌汁にお玉を入れた。


 「おお、美味しそうな味噌汁ですね」

 「はい、豆腐とワカメの味噌汁ですシンプルですが朝はこういうのが良いかなと思いまして」

 「最高です!」


 美味姫さんは目を輝かせてそう話す。


ーーチャット欄にて


 "ご飯、味噌汁、焼き魚にミニサラダか"

 "完璧な朝食すぎるな"

 "ダンジョンの中とは思えないクオリティ、さすがは千川氏だ"


 「それじゃあ皆さん、朝飯にしましょうか」


ーー3分後


 調理場近くのテントに置かれた机の上には、人数分の定食がズラリと並んでいた。


 「うわぁ美味しそうですぅ」

 「千川さんは料理が本当に上手ですね」

 「はは、ありがとう春一君」


 朝飯には美味姫さん安達、村松さんそれと今来た春一君が同席している。

 大和や八木さんは見張りをしているため不在、あとは郷士君だがおそらくじきに来るだろうし、ここもういただきますをしてもいいだろう。


 「それじゃあ皆さん、いただきましょうか」

 『ビー!ビー!ダンジョンボスが迫っております』


 その時、村松さんの作った警報アラームが鳴り響いた。

 ダンジョンボスだと?

 全90階層以上のダンジョンなのに80階層に現れるなんて、そんなことあり得るのか。


 「太一先輩!」


 安達が俺の方を心配そうに見つめてそう叫んだ。


 「安達……各自、急いで飯を済ましてダンジョンボスの元へ、村松さんは大和達に至急連絡をお願いします」

 『了解!』


 未開拓ダンジョンのボスか、正直言って不安が強いけどどんな奴が出てくるか楽しみでもあるな。

 待ってろよ今すぐ俺が行くぜ!


 

 


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