↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
35/47

35話 拠点防衛配信


ーー未開拓ダンジョン80層 ベースキャンプにて


 ダンジョン略におけるドローンの利用は、俺が引退する前からよく行われていた。

 ただ当時のドローンは物資の運搬や、以前俺が使ったようにネット回線の中継器としての役割が主であり、拠点の防衛なんかとてもじゃないが任せていなかった。

 それがこの二年ほどで、拠点防衛の主力として活躍しているとはな。

 ドローンがダンジョンモンスターを攻撃しているところとか絶対配信映えするだろうし、同接伸びてくれるといいんだけど。


 『スッ』

 

 俺はスマホを取り出して、コメントを音声で読み上げてくれるツールを起動させた。


ーーチャット欄にて


 "こんばんはです千川氏"

 "今日は配信が多い日ですな~"

 "お疲れ様です"


 配信をつけるとすぐに同接が1000人ほどになった。

 美味姫さんとのコラボの影響からか、普段よりも人が集まる速度が早い。

 やっぱりコラボとかの影響って大きいんだな。


 「さぁて配信者人生初めてのバズを意識した配信を始めるとするか!」

 『ドゴォン』


 その時、ドローンの向かった方角から大きな爆発音が聞こえた。

 やばいなもうドローンのやつ攻撃している感じか、急がないと。

 

ーーベースキャンプと外の境目付近にて


 『ズドォン』 

 「グォォ」

  

 ベースキャンプの端っこに来てみると、村松さんのドローンがナイト・オークの大群に向けてミサイルを放っていた。


 「なるほど、攻めてきたのはナイト・オークだったのか」

 

 ナイト・オークは少し前にここに攻めてきていたし、ここら辺に奴らの根城があるのかもしれないな。


 「あ、千川さん!」

 「春一君!」

 「千川さんもこの音を聞いてここへきた感じですか?」


 見た感じ春一君はナイト・オークを止めに来た風だよな。

 どうしよう、俺が配信目的でここへ来たとか言いづらい雰囲気だな。


 「まぁ、そんな感じかな」

 「さすがは千川さん、いち早くベースキャンプの危機に気がつきここへ来るなんて、やっぱり俺が目指した憧れの人ですよ貴方は」


 そう言ってキラキラとした瞳でこちらを見てくる春一君。

 や、やめてくれ春一君。

 俺は単にバズりたくてドローンとナイト・オークの戦闘を撮りに来ただけなんだ……。


 『ズドォン』

 「グォォオオ」

 「にしても凄いですよね、あの防衛ドローン」


 ナイト・オークの大群をドローンがミサイルで吹っ飛ばすのを見て、春一君はそう呟く。


 「ああ、本当にすごいよ俺が現役だった時はまず見た事がないよあんなの」

 「いやいや千川さん、俺だってあんなの初めて見ましたよ」

 「え、そうなの!?」

 「はい、おそらく村松さんの新作です」

 「で、でも村松さん言ってたよ、今のダンジョン攻略では拠点防衛にドローンを使うって」

 「ああそれは多分、今回からという意味でしょうね」

 「あ、そういう事ね」


 なんだよ、てっきり今の攻略はドローン防衛が主流なのかと思ったけど、村松さんが言ってるだけなのね。


 「グォォオオ!!」


 その時、ナイト・オークの大群の奥から一際大きい叫び声が聞こえた。


 「千川さん今のはもしかして……」

 「ああ間違いないハイ・オークだね」

 「グォォオオオオ!!」


 全長4.5メートルのオークの強化個体。

 アレの相手はドローンじゃ無理だろうし、仕方ないここは俺が行きますか。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。