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3話 人気配信者


ーー2層への階段にて


 「ふぅ結構暗いな」


 こうも暗いと配信見てるみんなが大変だよな。

 よしあれを使おう。


 「【リミットボーナス】解放」

 『かしこまりました、IDをどうぞ』

 「スキル名"ハロハロランタン"」

 『承認しました』


 C級指定スキル"ハロハロランタン"。

 これはオレンジ色の炎の形をしたハロウィンのカボチャが空を飛ぶスキルで、効果時間は約2時間とかなり長い。

 明かりが欲しいときに便利で、そこそこ重宝しているスキル。


 『ポワポワ』

 「うんよく見える、皆んなどうだい?」


ーーチャット欄ーー


 "見えます!"

 "千川さんありがとう!"

 "階段がくっきりみえます!"

 "ランタン可愛い!"


 よし、皆んな見えてるみたいだな。

 さぁてこのまま一気に階段を降りるとするか。


ーー10分後


 『ポワポワ~』

 「ん、なんか階段の下に明かりが見えるぞ」


 2層へとの階段を下る事10分。

 俺はとうとう2層へと到達する。


 『ポワッポワッ』


 2層へと着くと青く光るキノコが沢山生えていた。


 「なるほど、"明かりダケ"か」


 明かりダケとは、文字通り青白く光るキノコの事で、別名ダンジョンの道しるべとも言われている。


ーーチャット欄ーー


 "うわぁ綺麗な光だなぁ"

 "まさにダンジョン探索してるみたい"

 "家に欲しい……"


 はは、皆んなも楽しんでるみたいだな。


 "おいあれなんだ"

 "え、どれどれ?"

 "キノコの近くに人がいるぞ!"


 なに!?人がいるだと。

 どこだ、どこにいるんだ……あ!あれか。

 チャット欄に言われ、明かりダケの奥を見ると、そこに女の人が倒れていた。


 「う、うーん、気持ち悪いよぉ」


 良かったまだ生きてるみたいだ。

 にしてもお腹を抑えているがどうしたのだろう。


 「大丈夫ですか?」

 「え、人!?嘘でしょ助かったぁ」


 近づいてみるとそこにいたのは、若い大学生くらいの女性だった。


ーーチャット欄ーー


 "お、おいその人って"

 "美味姫だ"

 "すげぇ、本物だよ"


 美味姫?

 何だそれ、チャット欄の感じ的に有名人みたいだけど……。


 「すまない皆んな、俺はこの人のこと知らなくて良かったら教えてくれないかな?」


 "千川プロ、この人は美味姫と言って人気ダンジョン配信者です"

 "そうそう、ダンジョンにある色んな食べ物を紹介する人だよ"

 "そうそう、そんでその食べた音とかを聴かせてくるASMR系の配信者なんだ"


 ASMR?

 聞いた事ない単語だな……何にせよ有名配信者なのか。

 にしても色んなものを食べるねぇ、ってもしかしてこの子、明かりダケを食べたのか!?


 「うっ、お腹痛いよぉ」


 そう言って美味姫はお腹を押さえて苦しそうにしていた。

 まずい、明かりダケは毒があって、適切な処理をしないで食べると毒で腹痛が止まらなくなるはず。

 まさかこの子、毒抜きしないで食べたのか。

 解毒薬あったかな……。

 


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