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28話 攻略最前線



ーー未開拓ダンジョン、80層"とある遺跡"にて


 「春一、そっちいったぞ!」

 「はい大和さん!」


 総勢52体の軍隊ゴブリンに、"Sランク攻略者"谷風大和と"SSランク攻略者"佐野春一は挑んでいた。


 「スキル装填【魔剣】、対象は前方のゴブリン5体!」

 『ギュオオオ』


 春一がそう話すと、【ムラクモ】に暗い光が集まり始める。


 「専用技"乱れ食い"」

 『ズバッ』


 そうして放たれた斬撃は、前方の軍隊ゴブリン5体を切り裂いた。


 「ナイスだ春一!次も頼む」

 「了解!」


 太一が"魔炎"で数を減らしてくれたとはいえ、現状で軍隊ゴブリンの数はまだ50体以上。

 大和と春一は奮戦しているが、徐々に疲れが見え始めていた。


 「2人とも離れてくれ!」

 『!?』

 「いくぞ安達!俺の"魔炎"に合わせる感じで頼むぞ」

 「了解っす!」

 「【奥義】豪炎弾!!」

 「いくっすよー!ファイアー!!」

 『ズドドォン』


 太一から放たれた巨大な炎弾は、弧を描いて軍隊ゴブリンの方へと飛んでいく。

 一方で安達の放った砲弾は、直進していたので太一の豪炎弾よりも早くゴブリン達へと命中した。


 『バコォン』

 「イギャアア」

 「うし、命中したっす!」

 「ナイスだ安達!」


 バズーカの砲弾が命中し、苦しむゴブリン達。

 そんな彼らの頭上に太一の放った巨大な炎弾が迫る。


 『ゴオオオ』

 「時間差攻撃だ、喰らえゴブリン共!」

 『バコォン』


 そして太一の巨大な炎弾が、軍隊ゴブリン20体ほどに命中した。


 「おお!すげぇっすね太一先輩!」

 「春一くんと大和は逃げられたかな……」


ーーチャット欄にてーー


 "さすがはおっさん、頼もしい"

 "今ので半分くらい減ったか?"

 "千川氏に会っちゃった……"

 "いやいやまだまだ全然いるぞ!"


 渡されたGoProの映像を見ていた視聴者の様子を美味姫さんの配信画面から見てみると、結構盛り上がっていた。

 俺に会っちゃっただと?

 なんかヤバい奴いるな。


 「太一先輩!」

 「大和か!」

 「いやぁ、ナイスタイミングでしたよ助かりました!」

 

 爆炎のあったほど近くの場所の瓦礫の影から、大和と春一がゆっくりと顔を出す。


 「無事で良かったよ」

 「いやぁ普通に死ぬかと思いましたけどね」

 「お前らなら避けてくれると信頼してやったからな、でも生きててくれて良かったよ」

 

 軍隊ゴブリンを確実に仕留めたかったから、わざと大和達のいる方へ向けて放ったが、効果はあったようだな。


 「イギャアア」

 「グギャアア」

 「今ので20体くらいやれましたかね?」

 「春一くん……そうだねそのくらいはやれたと思うよ」

 「ならあと30数体ってところですかね?」

 「うん、そうだね」


 軍隊ゴブリンは、大体100体くらいで行動していることが多い。

 最初の魔炎で30体、今の魔炎で20体ほど倒し春一くんと大和で20体ほど倒してくれたので、残りは30体と少し。

 遺跡が保たないからこれ以上の豪炎弾は撃てないが、2人の援護を俺と安達でやれば十分に勝気はある。


 「太一先輩、前線は私と春一です?」

 「ああ大和それで頼む、安達は次の弾を用意して待機して俺の合図でぶっ放してくれ」

 「了解っす!」

 「よぉし、残りのゴブリンはそれほど多くはない、皆んな気張っていくよ!」

 『了解!!』


ーーチャット欄にてーー


 "な、なんだよこれガチ攻略じゃん"

 "こんなの一般配信ではまず見られないよね"

 "か、神枠確定……"

 "千川氏、がんばれー"


 

 

 


 

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