第七話 最悪な現場で最悪な状況の案件だと理解しました
だんだん、島の状況が分かってきます。
島での仕事が始まった。
まずは、サーバ機器の受け入れと作業員たちの宿の手配。
台数が台数だけに、外部からの手伝いも呼ばないと、こんな超大型物件は対処できない。
初日から、梱包解きやら台数チェックやら、昼間も忙しい。
でもって、今は作業員たちも宿へ帰って、もうすぐ夜半すぎ……
俺は、例の、出るって評判の浜辺にいる。
嫌なものが、俺の目には無数に見えている。
今の時間だと、怨霊になりきれてない、無惨に死んで恨みを残している霊たち。
このくらいだと、霊障も大したことはないので、俺は無視している。
問題は、これから出てくるやつ……
一時間後、怨霊と化した霊が出てきた。
俺の出番だ。
とりあえず、このくらいのレベルの怨霊なんか、俺のパンチや蹴りで対処できる。
30分ほど経過。
どれだけいるんだ?こいつら。
ひっきりなしにパンチやキックを浴びせて、もう100体以上は昇天させてるぞ。
もしかして……戦場で散った、この島にいた兵士たちが全て……おいおい、冗談じゃないぞ。
こいつらの前に、日が沈むと湧いてきた無数の霊たちと比べれば、確かに数は少ないだろうが……少なくとも、一晩で対処できるような数じゃないぞ、これは。
でもって、さらに数時間。
怨霊たちに加えて、さらにヤバい雰囲気が漂ってくる。
こいつは、今までに俺が対峙したことがないレベルの怨霊、いや、それ以上、もう祟り神クラスに近いぞ。
試しとばかりに、俺は、出てくる祟り神の1柱に向かい、パンチやキックを浴びせる。
おいおい、予想はしてたけど、やっぱり効果が薄いじゃないか。
これは……俺じゃ手に負えない可能性が高い……
俺は、浜から遠ざかる。
幸い、祟り神や怨霊クラスは、浜からあまり遠出はできないようなのが救いだ。
とりあえず、俺一人じゃ裏の仕事は対処不能だと、総務部長へメールを打っておく。
これで、まずはアシスタント、蒼月さんが派遣されてくるだろう。
蒼月さんの守護霊たちが、何処まで対処できるかを見てから、あのリストに書いてあった、山本さんとやらへ連絡とってもらうようにするか・・・
ただし、その山本さんでも、あの祟り神の集団は、対処が辛いかも知れない……




