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第66話

「いいねえ、そんな声を聞きたかったんだよ」

 まさみは満足そうに笑った。

「もう少し見たいかい?」

 まさみが、佐古丸に指示しようとしたところで、琴実は声を絞り出した。

「か、考えさせて欲しか」

「どういうことだい?」

「あんたらに協力すっかどうか、3日、3日だけ時間欲しか」

「まどろこしいね。そんな長い時間待てないよ」

 まさみは佐古丸に指示を出した。

「続き、やりな!」

 佐古丸が今度は雅臣の親指を取った。アイスピックを親指と親指の爪の間に突き入れる。

 琴実が叫ぶ。

「2日! うんにゃ、1日、1日だけ頂戴!」

 まさみが黙って琴実を見ている。佐古丸は雅臣の親指をつかんだまま静止している。

 まさみが言った。

「1日だね。いいよ、じゃあとくと考えな。ただ、あんたたちの命の保証も1日だけだよ。それ超えると次の朝を迎えられないからね」

 まさみは琴実に背を向け出て行った。

『どぎゃんかせんと』

 焦《あせ》る琴実。堀口を危惧《きぐ》して彼にシェアマインドを試みた。

『ほりぐち・・・!!』

 が、入って瞬時のことだった。

『ぐっ……わぁ!』

 唸《うな》り声を上げた。堀口の受けた拷問《ごうもん》の痛みを琴実もシェアマインドしたものであるからたまったものではない。

『いかん、意識なくなるたい!』

 たまらず琴実は雅臣から脱した。

『こんままでは、二人とも死んでしまうたい!』

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