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第41話_魔導士の戦い

――魔導王城・謁見の間


重厚な扉が開く。


高天井。整列する騎士。

中央、王座。


(来るのは読まれていたか……)


周囲は完全に固められている。

迎撃前提の配置だ。


「……戻ったか、レーゼ」

低い声。


エリュシオン国王。


その左には――ベルガ。

後方に、ガイとリン。


視線が、一斉に集まる。


「勝手な行動は感心せんな」


「……」

レーゼが言葉を詰まらせる。


一歩。


俺は前に出た。


「その件だが――」


全員の意識が、こちらに向く。


「レーゼは窮屈だそうだ。もう少し自由を与えられんのか?」

礼も建前もいらない。

そのまま言う。


「……何者だ」

王の問い。


「友達だな」

思い浮かべる、アリス達と過ごしたレーゼ。


『えいえいおー、なのじゃ!

 元気よく声を上げる三人――と一匹。』


関係を言葉にするなら"友達"。

アリスなら絶対にそう言うだろう。


「……」

沈黙。


わずかに、空気が軋む。


「無礼だな」

ガイが前に出る。


「王の前だ。跪け」


「……。

 …だが断る!」


その瞬間。


――圧が、落ちた。


見えない魔力の重圧が、場を押し潰す。

床が軋み、空気が沈む。


「……っ」

後方のアリス達が息を呑む。


「自由か。認める理由がない」

王が静かに告げる。


まあ当然だな。


「なら――証明する」

一歩、踏み込む。


「力で」

俺は宣言する。


――ガイは不適に笑う。


――リンが剣に手をかける。


「……良いだろう」

王が頷く。


「我が十二守護騎士が相手だ

 勝てば認める

 負ければ、終わりだ」


条件は揃った。


「……テトラ、力を解放するぞ」

静かに呼ぶ。


「《Incorrigible, Master.》」


低い機械音声。

魔力が巡る。


空気が歪んだ。


「第二解放――

多重加速マルチ・アクセル】」


思考。魔力。現象。


すべてが、引き延ばされる。


――次の瞬間。

ガイが踏み込む。


「行くぜッ!」

長銃が唸る。


――発砲。


放たれた魔弾が、空間で分裂する。

一が十に、十が百に。


拡散弾幕。


「っ!」


アリス達の視界が埋まる。


だが――


「遅い」


俺は動いている。

後方には円環魔法陣。


微細な魔力循環。


多重加速マルチ・アクセルの世界。

時間が、沈む。


弾幕の隙間。

止まったような弾丸の間を――


俺は歩く。


「な――」

ガイの目が見開かれる。


瞬時に移動……


「近接は――どうだ?」

俺は、ガイの背後で、敢えて言葉を発する。


「――ふん」

反射的な蹴撃。

背後に放たれる。


遅い。


懐に潜り込む。

拳は“当てない”、寸止め。


魔力だけを当てる。

――衝撃だけが、走る。


ガイの体が、吹き飛んだ。


「ぐッ……!?」

壁に叩きつけられる。


同時――

リンは動いていた。


「一刀流――鳴神(なるかみ)


雷鳴。

剣身に宿る魔力が唸る。


「――零撃ゼロ・ストライク

先ほどガイを吹き飛ばした一撃。


真向からリンの鳴神(なるかみ)に対抗する。

挿絵(By みてみん)


「くっ……」

リンが衝撃で下がらされた。


――円環は回転する。


追撃。

「《Magus. Target locked.》

 ……《Assault. Edge sharpened.》」


不可視の斬撃。


「ぐっ……」

リンの魔力防壁ごと、吹き飛ばす。


――静寂。


「……次は、誰だ。」

謁見の間に、音が落ちる。


オコジョ:主人公チート!

作者( ゜Д゜):オコジョとは違うのですよ

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