第18話_佳境に向けて
七月初旬。
この一ヶ月、俺は“併走”していた。
中学一年生から始まった原作アニメ二期。
五月のエリザ転入を境に、物語は大きく動き出した。
六月からの一ヶ月間。
原作アニメ二期とのズレを修正するため、
俺はこれまで以上に、積極的に動いてきた。
アリスとエリザでは対処できない“魔獣”を、
水面下で始末し。
エリザのために、
強化魔結晶が自然に手に入るよう、
先回りして配置し。
アリスが独自の強化路線に走りすぎないよう、
成長の方向性を微調整した。
原作アニメ三期では、
次元管理局や聖王教会にもその存在が認識され、
地球出身の魔法少女として、
彼女は――
「星双」の二つ名で呼ばれる。
アリスは、
“星”を象徴とする進化こそが正道だ。
六芒星は通過点。
砲撃特化でもない。
彼女の魔法陣は、こう進化していく。
円形魔法陣
→ 六芒星魔法陣
→ 星環の魔紋
そして、その先へ。
彼女は、
星を巡らせる存在になる。
エリザも同じだ。
今、彼女が使っているデバイスは、
母親から譲り受けたもの。
父親には渡していない、大切なデバイス――
『アストラペ』。
それは今は“第一形態の杖”だが、
力を解放すれば、
“第二形態の射撃銃”へと変形する。
彼女こそ、砲撃特化。
やがて、
紅王権
と呼ばれる存在になる。
エリザの魔法陣進化は、
六芒星魔法陣
→ 雷光王冠の紋章
そして、その先へ。
(二人の“次の進化形”が、
俺の脳裏に浮かぶ。)
星環の魔紋
雷光王冠の紋章
二人がこの先、
道を踏み外さないように。
俺は影で、
舵を切り続ける。
そして――
アリスと。
エリザと。
デートもした。
敵が全体的に強くなり始めた今、
精神面のフォローは、何より重要だ。
誰がなんと言おうと、
デートは必要だったのだ。
それはもう、
戦略であり、
作戦であり、
世界の平和のためでもある。
……たぶん。
(俺なりに、
ちゃんとやってるんだぞ。)
そう自分に言い聞かせながら、
俺は迫りくる
“原作アニメ二期クライマックス”を思い浮かべていた。
ここから先は、
原作でも――
一気に歯車が噛み合い始める。
アリス。
エリザ。
そして――
俺。
物語は、
いよいよ佳境へ向かう。
作者( ゜Д゜):魔法世界シルヴァリス・エリュシオンの話までこのペースで辿り着けるのか…
オコジョ:新情報多いぜ。どうにかしろ




