2.父との対面
「ふんふん。なるほど。この世界の魔法はいわゆる生活魔法としてしか使われないらしい。」
結論から言うと俺は父からの呼び出しをすっぽかした。
屋敷が騒がしくなってきたから俺を探し始めたのだろう。
だが誰が想像するだろう、勉強をする必要がない俺が屋敷の蔵書室で魔法について勉強をしているなんて。
そしてすっぽかしたこの時間で俺が得た知識は、魔法は先天的な適性がないと使えないということ。そして攻撃や防御などの手段として使われていないことだ。
魔法適性の検査は3歳の時に誰もが必ず行うらしい。この世界では生活魔法としての利用価値の高い火・水・光などが好まれる。
ちなみに俺の適性は空間魔法であった。もちろん両親には落胆された。でも転生した今ならわかる。空間魔法最強では?とね。
「俺は空間魔法を極めて魔法師になるぞーー!!!!!」
バーン!!!!!!!!!!
「なにごと!?!?」
「何が魔法師になる!だ。カイトオオオ!!!!!!!」
「ゲ、見つかった。。」
「こんなところで何をしておる。入学後のテストはもうすぐだぞ!少しでも努力しないか!!せめてせめてCクラスには入ってくれないと入学させんぞ!!!!!素振りをせい!素振りを!」
怒号を響かせながら入ってきた人物はそう、鬼だ。まさしく俺が呼び出しをすっぽかした。
父上はクルド・ユス・ユーグリーン。我が家の当主であり、騎士団長を務める正真正銘の鬼だ。当主と騎士団長という恐ろしい業務内容量がある役職を兼任している。
「父上申し訳ございません。もう夕食の時間でしたか。本を読んでリラックスしていたらいつの間にか眠ってしまっていたようです。今すぐに食堂に参ります。」
苦し紛れの言い訳だ。少しでも怒りを抑えてもらえないとやばい。確実に鍛錬時間増やされる。
「そんな言い訳は通用せんわ!!いいから素振りしてこい!!素振り100回するまでは屋敷に入るなー!!!」
「そ、そんなー」
「さっさと行かんかい!!!」
「承知いたしました。」
俺は|父上の怒りを鎮めることに失敗したらしい。でもよかった。魔法師のところに触れられなくて。この世界で魔法師になりたいとか言ってたら明らかに修行の旅に出されるからな。
だが俺は魔法師を目指すんだ。気づいた時には父上には手出しができないほどの大物になってやるんだから。グハハハ
「何をにやけておる!」
「失礼しますっ!!!」
危ない。まだ室内だった。
俺はそそくさと部屋を出て素振りを始めた。鬼の監視のもと・・・




