1.魔法世界に転生しました
初めまして。春薔薇です。この作品が初作なので拙い部分が多々あるかと思われますが、最後まで読んでくださると嬉しいです。
よろしくお願いします。
・・・、・・・、・・・っは!!
どこだ。ここ。俺はさっき交差点で猫を助けて、、、トラックに轢かれたな。うん。あれは間違いなく轢かれた。
豪華絢爛なシャンデリアのある部屋。・・・
確かここはユスタニフ王国の公爵家であるユーグリーン家。
俺はさっき階段から落ちて頭を打ち気を失った。
・・・、・・・何てベタな異世界転生なんだ!!!!!トラックに轢かれて死に、頭を打って前世を思い出す。
かー!!何て平凡なんだ。こう、もっとさ、なんかなかったの?神様に「頼むから世界を救ってくれー」的なことを頼まれてたみたいな展開!!
ノベル好きの俺が何度も読んできたありきたりな転生のしかたじゃんかよ。はー・・・
だがしかし、異世界ノベルをさんざん読破した俺ならば、世界によっては楽しい楽しい生活が待っているぞ。やっぱ魔法は使いたいよなーあとは、、チートとかあったら最高だなー
まずはこの世界について整理しよう。。
まず俺はこの国に4家しかない王家の血を継ぐ公爵家の5男カイト・ユーグリーン10歳
最もこの国は公侯伯子男騎の貴族制のある国だ。
そしてなんと!!!!俺の求めていた魔法世界なのだ!!!!
なのに、、この世界ときたら基本的に騎士団は剣とか槍とかの攻撃らしい。
何てもったいない。俺は魔法をバンバン使って救国の魔法師!とか賢者様!とかチヤホヤされたいのに。
それはさておき、俺の今後について考えないと・・
普通騎士爵の貴族を除き、貴族家の第3子までは10歳になると王立の有名学園に行き、領地経営に関する知識や戦略などを学ぶ。
第2子第3子が学園に行くのは長男長女などの爵位を継ぐ子のサポートができるようになるためだ。
さらにいうとその中から家の騎士団の団長が選ばれる。
4子以降はどうかって、そんなの決まってるだろう、騎士養成学園へ行きほとんどが家の騎士団での平団員(よくて部隊長)になるか、どこかの家に嫁ぐかだ。つまり、魔法どころか何も学ぶことができないんだ。
騎士団に入るならば腕っぷしを強くすればいいし、戦略も団長の言う通りに動けばいいからな。
そう5男で10歳の俺はすでに騎士養成学園への入学が数日後に迫っている。脳筋になる未来しかないのだ。
せっかく異世界転生したのにそれはないだろう、、神よ。・・・
俺は、俺は
「魔法を使いたいんだーー!!」
トントン
「ん?」
「失礼するよ。カイト。どうしたんだいそんなに大きな声を出して。そんなに階段から落ちたのが痛かったかい?そんなに高いところではなかっただろうに。」
「心配してくれてありがとう。ヤルド兄さん。ちょっと騎士養成学園が不安でさ。」
この優男はうちのユーグリーン家の長男ですでに後継として指名され、後継の証であるネルを名乗れるほど優秀なヤルド・ネル・ユーグリーン。
ちなみに当主は王家のユスを名乗ることができる。
「そうだね。入学したらテストもあるもんね。不安かもしれないけどカイトなら大丈夫だよ。応援してる。あっそうだ本題、今日の夕食の時に父上が呼んでたから、ちゃんと時間通りに来るんだよ。」
そう。俺の入学する騎士養成学園は入学後にクラス振り分けテストがあるのだ。ここで優秀な成績を出し、Sクラスに入学することがのちの学園生活、ひいては、家の政治にさえも影響する。だが何を隠そう俺は剣術に全くと言っていいほど才能がない。Sクラスどころか最低クラスのEクラスもありうる。
「え、父上がですか?わかりました。」
まじか、詰んだ。。父は優秀なヤルド兄上とは違い、要領の良くない俺を嫌っている。公爵家の人間ともあろうものがEクラスなのはやばい。どうせそんなことを言われるのだろう。実際俺の上の一つ上の兄もSクラスで騎士養成学園を卒業した。そして4子以降にとっては最誉とでも言える騎士団の副団長の役に最年少で就任している。
これは家の権力とかでは全くなく、単純に優秀なのである。
「あーどうやってすっぽかそうかなー。。。いっそ記憶喪失とかなってみる?」




