↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁は誰だ!?  作者: 腐りかけの卵
3/6

東条 菜々編 一話

寝れなかった......一睡もできなかった俺はどうやら破滅が待ち受けてる時に熟睡できるほど肝が太くはないようだ。

日記帳の今日のページを開くと一言

「ファイトー」

とだけ書かれていた。くたばればいいのに。




俺は下に降りて顔を洗い食卓についた。

「おはよー優君顔色悪いけどどうかしたの?」

「いや別になんもないよ。」

「優も思春期だし色々あるよなうんうん。」

親父のこういう分かってる風な発言するところすごくうざいわ。

朝食はカボチャの煮物とご飯みそ汁納豆ほうれん草のお浸しだった。悪くない悪くないけれどもたまにはコーンフレークと牛乳とかがいいわ。姉さんに悪いから言わないけど…

「明日私一限からだから。」

「俺も明日は朝早くから出張だ。」

「あらそしたら明日は父さんと茜ちゃんいないのねーそしたら私が優君の朝ごはんをー」

「いや大丈夫俺が作るよ。」

「あら優が作ってくれるの!母さん息子が優しくて嬉しいわ。」

別に母さんの為ではない母さんにご飯作らせたら俺の健康に問題が起こるからな。親父と姉さんも安堵の表情をしている。

母さんを台所にたたせないのは我が家の暗黙の了解なのだ。




家を出て学校まで自転車をこぎながら俺は考える。どうやって東条 菜々と接点を作るかについて......

東条 菜々について一言でいうなら完璧人間という表現がわかりやすいテストは学年トップ容姿端麗と非の打ち所がない運動神経もいいようだ。話かけるタイミングがあるとすれば昼休みと放課後だがさてどうするべきかそもそも話かける勇気がないがそこは考えないでおこう。




「優おはよう顔色悪いぞ元気だせよー」

「風太おはよ」

俺に自分から話かけてくるこの男は佐藤 風太(さとう ふうた)である。中学からの親友だ逆にいえば風太くらいしか友達いないかもな俺。俺と違って明るくて友達多くて彼女もいるこいつがなんで俺と仲良くしてるのかよくわかんないけど。彼女いるは関係ないか。

「彼女ちょー可愛くってさーまじ生まれてきて良かったって最近凄く感じるわ。」

それ前も聞いた。彼女と上手くいってるらしくしょっちゅう惚気話をしてくる。嫌味かよとも思ったけど本人に悪気はないようだ。




「全員席に着けー出席とるぞ。」

担任が入ってきてみんな席に着いた。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



ホームルームが終わり放課後になった。昼休みはやっぱご飯食べたいし幸い今日はバイトもない。今日中に東条 菜々と接点を持てなければ俺に待つのは破滅だ。

学園のマドンナ的存在であるあの女に声をかけるってのもある意味待つのは破滅な気もするが、ノートによる破滅よりは自滅のが幾分かましだろう。

昨日一睡もできなくてすごく眠いしもうどうでもいいや。俺は軽い足どりで東条 菜々のいる一組に向かうと勢いよくドアを開け

「東条さんいますか!!」

と叫んだ。



すぐに一組の男子の一部が廊下にでて騒ぎ出した。

「えーと誰だっけ死んだ魚のような目をしたやつが東条さんに告白するぞー!!!」

「おーまた恒例行事が始まったか。東条さん今回はどんな風にあしらうのか楽しみだな!」

「死んだ魚のような目をしたやつって誰だ??」

「あれだろ確か西野とかいう爬虫類みたいな目したやつ。」

「氷咲ー西野が東条に告白すんだって!面白そうだから見に行行こーよ。」

「西野って誰?」

「同じクラスにいるじゃん死んだ魚みたいな目ーした子。」

「あーそんな奴いたかもね。」


すぐに野次馬どもが集まってくる。てか今攻略目標の一人の声がしたような......俺のこと覚えてないってまじか。話したっていってもプリント配ってって言われてうんって言ったくらいしか話してないもんなぁそりゃそうだ。



「私を呼んだのはあなたですか?」

「あなたには悪いのだけれど私そういうのは基本お断りしてー」

「僕と友(・)達(・)になりませんか!!」

「友(・)達(・)?それは告白された時の女の子の常套手段であるまずはお(・)友(・)達(・)からの友(・)達(・)を指すのかしら?ああいうのは社交辞令であって実際に友(・)達(・)になることはほとんどないのよ。それをわかってて言ってるの?それとも友(・)達(・)になりましょうって言って近づいといて私とのパーソナルスペースを縮めようとしてるのかしら?死んだ魚のような目をしたあなたの考えそうなことね。私はそもそも男女に友情は成立しないと思うしあなたと友(・)達(・)になるつもりは一ミリもないわ。」

ベラベラよく喋るやつだなー。見た目は好みだけどこの性格はあんま好きじゃないかもー。なんて返すべきかな?適当に煽っとけばいっか。

「東条さんて以外と想像豊かな人何ですねー。男女に友情が成立しないとしたらどういう関係性になるとお考えなんですか?是非口にだして言って欲しいですね!!」

「あいつ東条さんになんて口を聞きやがるんだ。ぶっ殺す絶対ぶっ殺す。」

「ああ殺そう。」

なんか殺すとか聞こえたなー。明日から俺生きていけんのかね。

「そう......あなたは男女の間に友情が成立すると考えるのね。あなたが私に対して恋愛感情は全く抱いておらず純粋に友(・)達(・)になりたいならその理由を説明してほしいわ。納得できる理由だったら考えてあげましょう。」

理由?理由って言われてもなぁ本当はあんたなんかと友達になんてなりたくないし。うーん......

「顔が好みだから?」

ガタガタガタッ!野次馬達がこけた。こいつら何ドリフみたいな反応してるのウケるな。

「西野っていかれたやつだったんだな。」

「男女の間に友情が成立するみたいなこと言っといて友達になりたい理由が顔が好みだからとか意味わかんねえよな。下心丸出しじゃん。」

「ふふっ」

なんか東条さん笑ってるよ笑った顔ぶっさいくだなぁあんた普段の鉄仮面みたいな表情してた方がいいわ絶対。

「東条さんが笑っただと......」

「明日は雪だな。」

「いや隕石が降ってきて地球が滅亡するんだ間違いないね。俺が保証する。」

人一人が笑ったくらいで大げさすぎだろうに......

「いいでしょう。理由としては最低だけど面白かったし。ついてきなさい。」

「えっ?あっはい。」

なんかよくわからんけど友達になる許可を頂けたらしい。これでとりあえずノートによって破滅することは避けられた。

「あいつやっぱ殺そうぜ。」

「あぁ奴は生かしてはおけない。」

明日からの学校生活も恐らく地獄だなこれは。




笑った顔が不細工な東条さんについていくと図書室に通された。いやなんで図書室......と疑問を感じる間もなく分厚い書類を手渡される。

「えっ?なにこれ?」

「ここにある図書のうち対象にあたるもののリストよ新しい本が入荷されるから利用頻度の著しく低い図書は廃棄することになったの。他にも記述されている内容が古くなり利用価値のなくなった図書、新しい学説理論が採用されてない史的資料としての価値がない図書も廃棄するのよ。安心しなさい廃棄対象図書はそこのリストに全て載っているわ。あなたでもできそうな簡単な仕事でしょ。」

「まさか僕に図書室の本全部をみて当てはまる本を探せと......?そもそもそれって図書委員の仕事とかじゃないんですか?」

「図書委員会の要領が悪いせいで私がやらなきゃいけなくなったのよ。まあサボってるんでしょうね。あの図書委員長は更迭するとして...私に無理矢理仕事を押し付けてくる生徒会長にもいつか痛い目みせてやる...困っときは助け合いって言うでしょう?私とあなたは友(・)達(・)なんだからそのくらいわね。別に友(・)達(・)になりたくないなら手伝ってくれなくてもいいのだけれど。」

「もちろんお手伝いいたします!」

俺はすぐに作業を開始するが東条 菜々は椅子に座ったまま動かない。おいまさかこいつ俺に全部やらせる気じゃあないよな。

「あのー東条さんはー」

「私が何か?」

「いや何かじゃなくて任された仕事を全部丸投げってのはさすがに......」

「ともだー」

「喜んでやらせていただきます!!」


★★★★★★★★★★★★★★★★★


「お疲れ様。そしたらそこのダンボールにつめて三階の第二準備室に運んどいて。」

このアマいつかしめたろ

「ラジャー!」

「それと貴方の名前まだ聞いてなかったわね。」

「西野 優です。」

「西野 優か......優しそうにはみえないけどね。」

「よく言われます。」

「でしょうね。」

そう言って彼女は右の手のひらを出してきた。あーそういうことか。俺も右手を出し彼女の右手を握って上下に揺する。

「いや握手じゃなくて、というかすごく痛いのだけれどわざとやってるのかしら?」

これ以上やるとガチで怒られそうだからやめた。

どうやらメールアドレスを教えて欲しいらしい。こんな美人とメルアド交換できるのかーわーいやったー(棒)

「じゃあまた明日。それと夜更かしは体に悪いわ。睡眠はちゃんととりなさい。」

また明日?これどー考えても明日も同じようにパシられるやつやん。その為にメルアド聞いたのかよ。顔色悪いのはもう散々言われました。





家に帰って自分の部屋に戻ると日記帳が机の上にでていた。勝手に動くなよな。てか動けるのかキモいな。

「君どんどん口が悪くなってないか?それはともかく良かったじゃないか東条 菜々と接点を持つことができて。」

いや俺の日記帳開くなし。

「でもこれから毎日あんな風にパシられるだろうね。君には少し同情するよ。」

よく言うぜ。

「接点を持つことはできたけどここからが大変だね。将来君の奥さんになる人物か確かめなければならないが、何か作戦はあるのかい?」

恋愛経験すらない俺にどうやって相手が将来自分の妻になる人物か確かめろっていうんだ。

「まあ頑張りたまえ。」

日記帳を閉じて引き出しに戻し、寝巻きに着替えるとベッドにダイブする。

今日は疲れた色んな意味で。昨日一睡もできてないこともあり俺の眠気は限界に来ていた......






ガチャッ

「優君ご飯だよー。あれ優君寝てる?」

起こさないようにしなきゃ。あーシャツ脱ぎっぱなしじゃんちゃんと洗濯機にいれてよねー。もうだらしないんだから寝顔が可愛いから許してあげるけど。新着一件?相変わらずロックかかってないのね。Nanaか......二(・)人(・)目(・)ね。優君って意外とモテるのかな?誰にも渡さないけどね。


バタンッ
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。