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雨中の犬
季節外れの雷鳴
小さい丘に落ちた
一瞬の稲光が燃やす
心は欠片になったんだ
どこから聞こえた遠吠え
激しく降る雨に消され
一瞬の雨粒が濡らす
心に染みこんでいったんだ
涙すら流せず
ふらふるする俺の
感情はあの稲光と
遠吠えのどちらに似ているだろう
びしょびしょに濡れた靴で
淀む外を駆け抜けていく
季節外れの雷鳴
裸の木々を揺らした
一瞬の突風が揺らす
心は灰になって消えた
どこから聞こえた遠吠え
激しく降る雨に溶けて
一瞬の雨粒が落とす
心に染みこんでいったんだ
涙すら流せず
クラクラする俺の
感情はあの稲光と
遠吠えの狭間を彷徨っている
冷えた足の感覚は無いまま
歪む外を駆け抜けていく




