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アオ  作者: 未知
第1章
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7/23

1-⑤

その光を、私はどこかで見たことがあるような気がした。


(どうして…?)


そう思った瞬間


ドクンッ…


大きく1回、心臓がはねた


(何…これ)


気が付くと、私は少年の首元に自分の唇を寄せていた。


その時


ドクンッ


さらにもう1度心臓がはね、体に熱いものが入り込む感覚に襲われた。


「!」


何をしてるのだ、私は。


体が熱いまま、自分の口に手を当てる。


熱い。


何なのだ何なのだ


自分の行為が信じられず、固まってしまう。


「ん…」


それをほどいたのは、青年が目を覚ましたからだ。


ゆっくりと目を開けたその瞳は、右が黒、そして左が青色をしていた。


膝枕をする形になっていたので、それがはっきりと見えた。


(…あれ?)


そういえば、さきほどの青い光がいつのまにか消えている。


そうして、ばちっと目が合った瞬間


「!!」


青年は飛びおきた。


「あ、そんな急に起きないほうが…」


そんな心配もいらなかったようで、ふらつくことなく青年は私を見下ろした。


仕方なく私も立ち上がる。


大きく見開かれた瞳は、少し上がり気味で、はっきりとした顔立ちは整い、かっこいい…という部類にはいりそうだ。


袖なしのチャイナ服から出た腕は適度に筋肉がついており、なんとなくサッカー部にいそうな雰囲気だと感じた。


なんて、分析している場合ではないのだ


「お前、誰だ。どこから入ってきた。」


まっすぐとにらみつけるように話しかけてくる。


「あ…えっと」


そういえば、状況把握ができていなかったことを思い出し、答えに詰まる。


するとさらに、きつくにらまれる


「!」


その瞳に、怒りと不信を感じ、背筋がゾクリとした


一歩、青年が近づき、同時に一歩私も下がる


もう一度それを繰り返すと、私は壁にぶつかった


「お前、俺に何をした」


「…なに…って」


自分でもよくわからないのだ、言えるはずがない


すると、青年の手がゆっくりと持ち上がる


そして止まったところは


(うそ…)


私の首だった


あまりの恐怖に声が出なくなる


うそでしょ、うそでしょ


声も、そして涙すら出ない


「あ…」


そうして、青年の手の感触が強くなり、私が思いきり目をつむった瞬間




『待ちなさい!』




どこからともなく声がして、一瞬のうちにその場が真っ白い光に包まれたのだ。



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