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アオ  作者: 未知
第1章
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20/23

1-⑱

「さて、でははじめましょうか。」


向かい合わせに座り、コンジキは一呼吸とって話を始めた。


「先ほどの最中にも言ったので、薄々分かってはいると思いますが、あれが鬼門です。」


「あれが…鬼門」


「そうです。そして、それを封じるのが僕の役目。」


「じゃあ、あの中の声は?」


「魔鬼です。」


「魔鬼…ってたしかあの子も…」


そうだ、あの青年もそう呼ばれていなかっただろうか。


「…そうですね。」


「そうですねってっ」


「すみません。それについては詳しく話せないんです。」


困ったような顔


けれど、これ以上は言う気がないのだろう意思の固さも伺えた。


「じゃあ、私が死んだらあの子も死ぬって言ってたのは?」


「それは真実です。」


「…っ」


これには衝撃を受けた。


あの状況下でうその発言が出るとは思わなかったが、どこかでまさかと思っていた。


「…」


「吸魔鬼と契約鬼は、その力を共有することにより一方が命を落とせばも一方も死ぬ、と、言い伝えられています。」


「言い伝え…?」


「はい。実際に吸魔鬼が存在したのは500年も昔のこと。このチキュウ上吸魔鬼と呼ばれる力を持つの、未知さん、あなた一人なのです。」


「じゃあ、その言い伝えが間違っているってことも」


「それは、ほぼないと。過去の神官様の残した記録に間違えはないでしょうし、それにこれについては実験もできませんしね。」


「…たしかに。」


本当かどうかは、私たちのうち、どちらか一人が死ぬしかないのだ。


(それはさすがにできない…)


「わかっていただけたでしょうか?」


「あ…はい。」


「では、とにかく今日はもう休みましょう。明日、神官様から未知さんの今後について話があると思います。」


「今後って、どうやってもといた世界に戻れるか分かったってことですか!?それ、今すぐにでも知りたいんですけど!」


突然、そんな希望のようなことを言われ、興奮する。


「あ、すみません。今は少し…神官様もいろいろと決めるべきことがありますので…」


「決めるべきこと?」


「はい…あ、ではそれまでに未知さんにお願いがあります。」


「お願い…ですか?」


「はい。」

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