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「さて、でははじめましょうか。」
向かい合わせに座り、コンジキは一呼吸とって話を始めた。
「先ほどの最中にも言ったので、薄々分かってはいると思いますが、あれが鬼門です。」
「あれが…鬼門」
「そうです。そして、それを封じるのが僕の役目。」
「じゃあ、あの中の声は?」
「魔鬼です。」
「魔鬼…ってたしかあの子も…」
そうだ、あの青年もそう呼ばれていなかっただろうか。
「…そうですね。」
「そうですねってっ」
「すみません。それについては詳しく話せないんです。」
困ったような顔
けれど、これ以上は言う気がないのだろう意思の固さも伺えた。
「じゃあ、私が死んだらあの子も死ぬって言ってたのは?」
「それは真実です。」
「…っ」
これには衝撃を受けた。
あの状況下でうその発言が出るとは思わなかったが、どこかでまさかと思っていた。
「…」
「吸魔鬼と契約鬼は、その力を共有することにより一方が命を落とせばも一方も死ぬ、と、言い伝えられています。」
「言い伝え…?」
「はい。実際に吸魔鬼が存在したのは500年も昔のこと。このチキュウ上吸魔鬼と呼ばれる力を持つの、未知さん、あなた一人なのです。」
「じゃあ、その言い伝えが間違っているってことも」
「それは、ほぼないと。過去の神官様の残した記録に間違えはないでしょうし、それにこれについては実験もできませんしね。」
「…たしかに。」
本当かどうかは、私たちのうち、どちらか一人が死ぬしかないのだ。
(それはさすがにできない…)
「わかっていただけたでしょうか?」
「あ…はい。」
「では、とにかく今日はもう休みましょう。明日、神官様から未知さんの今後について話があると思います。」
「今後って、どうやってもといた世界に戻れるか分かったってことですか!?それ、今すぐにでも知りたいんですけど!」
突然、そんな希望のようなことを言われ、興奮する。
「あ、すみません。今は少し…神官様もいろいろと決めるべきことがありますので…」
「決めるべきこと?」
「はい…あ、ではそれまでに未知さんにお願いがあります。」
「お願い…ですか?」
「はい。」




