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1-⑭
どうしてだろう…
自分の気持ちを言葉にするのは、苦手なはずなのに。
今、ほとんど初めて会話をしている彼に、こんなに簡単に。
自然に不安を言っているのだろう。
「知らねぇよ。」
「え?」
返ってきたのは、そんな答えだった。
「でも、君この世界の人なんでしょ?だったら何かしら知ってるんじゃ」
「知らねぇ。俺が知ってるのは、俺自身がこの世界に必要ないってことだけだ。」
「え…?」
その時、初めて彼の瞳が私をしっかりと捉えた。
何かをあきらめたような目。
感情が何もこもっていない言葉だ。
「それって…」
どういうことか聞こうとしたその時だった。
ゴオォォォォォォォォ…
唸り声のような大きな音とともに、突然の突風が吹く。
さっきまでの穏やかな風ではない。
(なに、これ…?)
目も開けられないような冷たい風だ。
ゾクリ…と、悪寒のようなものが全身を走った。
これは、良くないもの
そう体が脳に伝えているようだ。
ギ…ギギギ…
次に見た光景は、とても信じられるものでなかった。
自分の目を疑うくらい。
けれど、目の前に起こった光景を、否定することは不可能だった。
「何…これ…」
空が…夜空が…2つに割れていた




