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アオ  作者: 未知
第1章
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16/23

1-⑭

どうしてだろう…


自分の気持ちを言葉にするのは、苦手なはずなのに。


今、ほとんど初めて会話をしている彼に、こんなに簡単に。


自然に不安を言っているのだろう。



「知らねぇよ。」


「え?」


返ってきたのは、そんな答えだった。


「でも、君この世界の人なんでしょ?だったら何かしら知ってるんじゃ」


「知らねぇ。俺が知ってるのは、俺自身がこの世界に必要ないってことだけだ。」


「え…?」


その時、初めて彼の瞳が私をしっかりと捉えた。


何かをあきらめたような目。


感情が何もこもっていない言葉だ。


「それって…」


どういうことか聞こうとしたその時だった。



ゴオォォォォォォォォ…



唸り声のような大きな音とともに、突然の突風が吹く。


さっきまでの穏やかな風ではない。


(なに、これ…?)


目も開けられないような冷たい風だ。


ゾクリ…と、悪寒のようなものが全身を走った。


これは、良くないもの


そう体が脳に伝えているようだ。


ギ…ギギギ…


次に見た光景は、とても信じられるものでなかった。


自分の目を疑うくらい。


けれど、目の前に起こった光景を、否定することは不可能だった。


「何…これ…」





空が…夜空が…2つに割れていた






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