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コンビニで貰った特別クーポンを使ったら大変なことになった もーっと人生編  作者: 熊出


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英雄の死

最終章です。

拾いきれてないキャラはいるかな?

多分大体のキャラは拾ったと思うけど……。

振れられていないキャラに関しては特に何もなかったと補完してくださいまし。

 鮮火がハイスクールに通うようになって随分経った。

 春武も引退してトークスキルに戦う場を移したと言った感じ。

 相手は米国育ちでディベート慣れしているが春武は春武で愛とのペアチャンネル運営の経験もあって無難に乗り切っている。

 MLB殿堂入りの資格もクリア。

 今ではレジェンドと呼ばれる立場だ。


 野球の研究書を読みながらチェアに深く腰掛け午睡をする。

 その時、愛の不穏な声が聞こえて春武は目を薄っすらと開けた。

 パネルフォンに向かって頷いている愛。


「はい、はい……はい。わかりました」


 そう言って、愛は通話を切った。


「誰からだぁ?」


 目をこすりつつ言う。


「お義母さん」


 愛も老けたなあと思う。

 皺が顕著で骨が浮き出つつあった。

 けど、春武には誰よりも可愛く見える。

 その顔が、緊迫で固まっている。


「なんか、あったのか?」


「春武、落ち着いて聞いて」


「うん?」


「お義父さん、行方不明だって」


「はぁ!? 警察には届けたのか?」


「一々関わっていられないって。面倒は自分達で見ろって」


「そんな無責任な……」


 歯がゆく思いながら立ち上がる。


「なんでそんなことになってるんだ? 喧嘩でもしたのか?」


「春武、落ち着いて聞いてね」


 愛が静かなトーンで言う。


「お義父さんはもう高齢よ」


 息を呑む。


「それってつまり……」


「多分、だけど」


 愛は総前置きして続ける。


「お義母さんの見立てだと、認知症だわ」


 膝から崩れ落ちそうになった。

 自分を支えてくれていた壁がボロボロとクッキーのように崩れ去っていったような、そんな感覚になった。


つづく

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